モーリス 4K

2018-03-23
1987 Merchant Ivory Productions Ltd. A Merchant Ivory Film in association with Film Four International and Cinecom Pictures

時代に翻弄される二人の青年の愛と苦悩
文芸ロマンの名作が4Kデジタル修復で美しく甦る

1909年、イギリス・ケンブリッジ大学で出会った2人の青年が、真実の愛と伝統社会の狭間で揺れ動き苦悩する。「モーリス」はE・M・フォースターが1914年に執筆するも、同性愛がテーマという理由で出版が許されず、作者の死後1971年に出版された。
そして1987年、この禁断の恋愛小説を、『眺めのいい部屋』(1986)、『日の名残り』(1993)等、数々の文芸作品を繊細な映像美で綴ったジェームズ・アイヴォリー監督・脚色により映画化。『モーリス』は1980年代を代表するラブロマンス映画の金字塔として、映画史にその名を刻んだ。

【introduction】
本年度アカデミー賞(R)脚色賞受賞!ジェームズ・アイヴォリー監督・脚色

メインキャストには、『パディントン2』や『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズなど、英国を代表する俳優として今も活躍し続けるヒュー・グラントと、人気TVドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シリーズのレストレード警部役でお馴染みのルパート・グレイヴスが出演。
彼らの若き美しい姿を4Kデジタル修復版で堪能でき、また、1988年公開当時はかなわなかった無修正版での上映も見どころの一つとなっている。
監督・脚色は『君の名前で僕を呼んで』で本年度アカデミー賞(R)脚色賞をアカデミー賞全部門史上最高齢の89歳で受賞したジェームズ・アイヴォリー。彼の原点ともいえる文芸ロマンの名作『モーリス 4K』が、遂に日本初公開となる。

4/28(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
公式サイト

キャスト

ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント、ルパート・グレイヴス、デンホルム・エリオット、ベン・キングズレー

スタッフ

監督:ジェームズ・アイヴォリー
製作:イスマイル・マーチャント
原作:E・M・フォースター「モーリス」
脚色:ジェームズ・アイヴォリー、キット・ヘスケス=ハーヴェイ
音楽:リチャード・ロビンズ
撮影:ピエール・ロム
衣装:ジョン・ブライト、ジェニー・ビーヴァン
1987年/イギリス/141分/カラー/ビスタ/5.1ch/R-15
原題:Maurice
字幕翻訳:戸田奈津子
配給:KADOKAWA

レビュー

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映像はもちろん、心に響く映画

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:miranori2018-04-22

最速試写会に参加させていただきました。 初公開時に観た記憶があるのですが、同じ頃に公開された「アナザー・カントリー」とごっちゃになっている部分もあったり^^; 初見のように、ドキドキしながら観ることができ、あっという間の2時間21分でした。 美しいイギリスの田園風景(カメラのアングルが素晴らしいです)。 上流階級のお食事やお茶会、クリケットなど、別世界でため息が出ます。 そのような映像も素晴らしいのですが、いろいろと考えさせられる映画でもありました。 主人公のモーリスの苦悩を知っても、わたしには実感として理解してあげられるような軽いものではありません…。 ただ、恋愛ってなんだろう?という、男女間でも普遍的な問いかけを改めて考える映画でもあるなぁ…と思いました。 そして、最後にふたりが選択するそれぞれの道。 幸せってなんだろうな?とも考えさせられました。 いろいろな側面から観ることができる映画だと思います。 音楽も映像に合っていて、とても素敵でした♪

褪せぬ感動 ネタばれ

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:mira2018-04-19

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最速試写会に参加しました。 かつて初公開時も劇場鑑賞しましたが、美しい映像、若い俳優たちのみずみずしさ、当時の社会が許さぬ愛に悩む青春と最後にそれぞれが選ぶ道、どの要素も褪せぬ鮮やかさで胸をうちました。 4K版は無修正ではありますが、絡みの演出は穏やかで上品、現代的な過激さがないため非常に自然であり、むしろ奥ゆかしさすら覚えました。