友罪

2018-03-24
薬丸 岳/集英社 2018映画「友罪」製作委員会

生田斗真、瑛太W主演 × 「64−ロクヨン−」瀬々敬久監督
魂を揺さぶる衝撃の問題作、遂に映画化!

ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田(生田斗真)と、他人との交流を頑なに避ける鈴木(瑛太)。共通点は何も無かった二人だが、同じ寮で暮らすうちに少しずつ友情を育ててゆく。そんな折、彼らが住む町の近くで児童殺人事件が起こり、世間では17年前に日本中を震撼させた凶悪事件との類似性が指摘される。
当時14歳だった犯人の少年Aはすでに出所しており、その後の行方を知る者は少ない。果たして今回の事件も彼の犯行なのか…。驚きと疑問に突き動かされ、ネットに拡散していた少年Aの写真を見た益田は愕然とする。そこにはまだ幼さの残る鈴木が写っていた――。

【introduction】
あなたは“その過去”を知っても、友達でいられますか・・・?
「64−ロクヨン−」監督×制作陣 再び集結!

江戸川乱歩賞を受賞しデビュー、その後も数々の賞に輝くミステリー界の旗手・薬丸岳が2013年に発表し、神戸児童連続殺傷事件を彷彿とさせ話題を呼んだ「友罪」(集英社文庫刊)の映画化。『64−ロクヨンー前編/後編』(2016)での大ヒットも記憶に新しい瀬々敬久監督待望の最新作となる。
キャリア史上最難の役に挑む生田斗真、瑛太を主演に、佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子と日本映画界を代表する名優が集結した本作で描かれるのは、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aの“その後”――。
それぞれの過去と現在が絡み合い、疑心や後悔に囚われた様々な人間模様が交錯し、やがて人間存在の謎に満ちた深みへと導く、慟哭のヒューマンサスペンス。

2018年5月25日(金) 全国ロードショー!
公式サイト

キャスト

生田斗真 瑛 太 夏 帆 山本美月 富田靖子 佐藤浩市

スタッフ

監督・脚本:瀬々敬久 (『64−ロクヨンー前編/後編』)
原作:「友罪」薬丸岳(集英社文庫刊)
配給:ギャガ

レビュー

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少年Aを許せますか?

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:goo32018-05-19

俳優たちの戦い、表現者としての意地、役者としての才能を問われる場、引退覚悟で挑んだ撮影現場、そんな事を観客たちが感じ取った映画です。特に少年Aを演じた瑛太さんは初っ端からしていつもとは様子が違う事に気がつく。難しい心理描写をどう表現すれば少年Aに近づくことが出来るのか?頭では理解できても表情や動作はこれでいいのか?誰がOKを出すんだ?OKの基準は何なんだ?犯罪を犯した者の苦悩、反対に受けた被害者家族の苦悩、背負った罪の大きさに押し潰され彷徨う魂の欠片を演じる難しさ、いっそ死んだ方が楽になる。この映画にはそんな地獄のような毎日から逃れることが出来ずに己に課した十字架を背負った主人公たちの生き様が描かれている。正解はなく、答えもない。しかし人と人とのつながりだけが希望であり光になる。この映画のレビューを書くことは本当に難しく、これが精一杯です。ただ、凄ぇ?映画です。