ミッドナイト・イン・パリ

2012-04-05
2011 MEDIAPRODUCCION, SLU, VERSATILCINEMA, SL&GRAVIER PRODUCTIONS, INK.

過去最高のヒット、25年ぶりのアカデミー作品賞候補。胸躍る、遊び心たっぷりの魔法のような物語。これぞまさに、ウディ・アレンの真骨頂!

お嬢様育ちの婚約者(レイチェル・マクアダムス)とともに憧れのパリを訪れたハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、まさに人生の絶頂期を迎えていた。それなのにどこか満たされない彼は、作家への転身を夢見、この街の黄金時代に想いを馳せている。そんなギルが0時を告げる時計台の鐘の音に導かれるようにさまよい込んだのは、活気漲る、文化・芸術が花開いた1920年代パリのサロンだった。そこで美しく官能的なアドリアナ(マリオン・コティヤール)に出会い…。

5月26日(土)、新宿ピカデリー&丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!
公式サイト
配給:ロングライド

キャスト

キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ 、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、マイケル・シーン、オーウェン・ウィルソン

スタッフ

監督・脚本:ウディ・アレン

レビュー

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夢の世界へ

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:倫子2017-03-20

ウディ・アレン監督の最新作「カフェ・ソサエティ」のポスターを見て、ミッドナイト・イン・パリを彷彿するビジュアルにトキメキました。 好き嫌いが別れると思いますが、ウディ・アレン監督の作品ではミッドナイト・イン・パリが一番好きな作品です。 売れっ子脚本家ながらも、処女小説の執筆に悩む主人公が、婚約者と訪れたパリの夜更けに、1920年代へとタイムトリップ。作家のフィッツジェラルドに、ピカソにマン・レイ、トルストイにエイドリアン・ブロディのダリなど、歴史上の偉大な作家と出会い、自身の小説のアドバイスをもらったり、恋に落ちたりと、2000年代と1920年代を行き来する中で、本当の自分の在り方、価値観に気づいていくという物語。 ウディ・アレン監督の夢を具現化した、とびきりアートな夢のあるファンタジーです。特に、1920年代の文学や芸術に興味がある方にはたまらない作品だと思います。 歴史上の作家達の再現度が素晴らしく、マリオン・コティヤールの美しさは、まさに時代を超えてのミューズそのもの。それと、印象的なのは雑貨屋の店員役のレア・セドゥ。ゾクゾクするくらいの野性的な存在感、ものすごく魅力的でした。 全体的に、ファンタジーといっても派手なものではなく、幻想的でノスタルジック、ウディ・アレン監督が繰り返し見ている夢を垣間見るような作品でした。