2007年11月17日
ラブレターフロム大阪!
東京版vol.2
古典落語、アコーディオン漫談(ランチ、1ドリンク付き)
[時間]ランチショー
[場所]レストラン海の家(恵比寿駅から5分)
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2007年11月18日
ラブレターフロム大阪!
横浜版vol.2
古典落語、アコーディオン漫談(ランチ、1ドリンク付き)
[時間]ランチショー 開演14:00
[場所]レストランGAUCHO(横浜駅西口から10分)
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2007年11月24日
かい枝の英語落語会
桂かい枝・カナダ亭 恋文 他
[昼版]神戸
[夜版]天満天神繁昌亭 |
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2007年12月2日
★大阪、藤井寺HEART寄席デビュー!!★
第一回 洋邦落語撰
カナダ亭 恋文・桂都んぼ 他
[時間]開場17:30、開演18:00
[場所]葛井寺(近鉄南大阪線藤井寺駅から南へ徒歩5分)
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| 伝統芸術への強いあこがれ、尽きることのない学びの意欲。すっかり様になった着物姿で流暢な日本語を操るグレッグさんからは、日本と日本文化を心から愛する気持ちが伝わってきます。母国カナダでは劇作家として多彩な才能を発揮し、現在は落語家の卵として高座に上がるグレッグさんに、落語に掛ける情熱やこれからのビジョンについてなど多彩にお話しいただきました。 |
| カナダ人の私が日本で暮らすことになったきっかけは、歌舞伎と能楽に強い関心を持ったことです。その当時カナダ国内で、2500年前の演劇、古典ギリシャ演劇の脚本を執筆していた私にとって、歴史深い歌舞伎や能楽はあこがれの世界。ぜひ一度、生の舞台を鑑賞して学んでみたいと、半年の滞在予定で来日したのが日本の全てに魅せられたはじまりでした。 |
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カナダは1867年成立とまだ若く、多様な民族構成と多文化主義が強い反面、国としての文化が浅く、伝統を守っているとは言えない国です。そういう国で育った私は、古き良き時代を継承する伝統文化や芸能、芸術に対して幼い頃から強い興味を抱いていました。大学で古典ギリシャ演劇を専攻したのも、そういう気持ちの現れでしょう。 |
| ただ、古典ギリシャ演劇は現在ではすっかり廃れてしまい、継承されていないのに比べて、日本の歌舞伎や能楽は今も盛んに演じられています。それだけではなく華道、書道、着物と上げればきりがないほど、日本は今も息づく歴史深い文化と芸術の宝庫。「日本は最高!おもしろすぎる!」と、すっかり感動しているうちに半年の滞在予定が気がつけば8年に(笑)。でもたった8年では何を学んだと言えないほど、日本は興味の対象が広く、深い国ですね。 |
来日当初は横浜に住み、大学で学生達に英語を教えながら劇作家の仕事も続けていました。幸いなことに脚本は頭と手さえあればどこでも書けますから、日本で書いた脚本をカナダに送る日々。でも心の中では、どうしても日本で日本の演劇をやりたかった。どうすればこの国で自分の演劇ができるのか、模索していた時に出会ったのが伝統話芸のひとつ「落語」だったのです。
落語をはじめて観た時に感じたことは、落語は総合芸術であり、落語家はすごいストーリーテラーだということ。衣装や道具、音曲を極力使わずに、語りと身振りだけで創り上げる独特の世界観-------。カナダではミュージカルの世界にいた私が特に感銘を受けたのは、日本人の美徳だと言われている謙虚さです。
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ミュージカル役者は歌や踊りを通して、「私はスゴイ」ということをお客様に見せるのが仕事。私のすべてを見て!の世界です。でも落語はまったくの逆で、お客様に頭を下げて「お越しいただきありがとうございます」からスタート。「お客様は神様」からはじまり、卓越した話芸でお客様を引き込んでいく、侘び寂びの世界です。私の感じる日本の魅力が、すべて落語に入っている-------。
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どうしても落語を学びたいという強い想いから、慣れ親しんだ横浜とサヨナラして大阪芸術大学の大学院に籍を置くようになったのは今年の春からです。大学院では舞台芸術を学ぶとともに、落語についての本を出版されている講師のもとで落語の勉強も開始。横浜時代から勉強のつもりではじめたアコーディオン漫談家として、また落語家の卵として少しずつ高座に上がる機会も増えていきました。
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カナダ人の私が落語家の卵として高座に上がる時に、まずはネックとなるのが言葉の壁です。ひと言でもかんでしまうと、それまでの世界観がすべて崩れてしまうわけですから恐いですよね。ひとりで高座に上がるということは、たとえ失敗しても誰のせいにもできない自己責任の世界ということです。 |
でも新しいことに挑戦する時は、どんなことにも怖さは伴いますし、無数の壁に突き当たるものです。それを乗り越えないと、新しいものは何ひとつ得られないかも知れない。私にはそのことの方が怖いですね。
私がよく友人・知人から言われることは「今までのすべてを捨ててもいいの?」ということです。カナダでの私の劇作家としてのスタートはとてもラッキーなものでした。何しろ大学院1年生のまだ学生だった時に、学内サークルで創作した演劇にスポンサーが付き、スムーズに劇場公開にまで至ったのですから。こんなチャンスは一生に一度しかないかも知れないと、大学院を辞めて劇作家としての活動をはじめた時。それから、長く暮らしたカナダから日本に移り住んだ時、仕事をやめて横浜から大阪に来た時-------。「どうしてみんな捨てられるの?」と言わる度に「アホだからできるんじゃない」と笑ってきましたが、私にとって新しいことをはじめるということは、今までの経験や知識を捨てるのではなく、すべてを抱えて前に進むということなのです。
落語家は長く遠い道のりかも知れませんが、この道で今までの自分のすべてを踏襲していきたいですね。来年はまだ大学院に籍を置く学生ですが、それでも良いと言ってくださる師匠がいれば…。できれば弟子入りすることが、今の私の前にある最大の目標です。こんなアホなカナダ人でも、必要とされる場所がどこかにあるんじゃないでしょうか(笑)。 |
11月末には大阪の新名所「繁昌亭」に出演できる予定です。英語落語で出るので少しだけ気持ちが楽ですし、待ち遠しくて仕方がないですね。落語を演じさせていただけることはもちろんですが、様々な人との出会いも大きな楽しみのひとつです。振り返れば日本に来て8年、なんてたくさんの良い出会いに支えられてきたのだろうと。すばらしい友人達に恵まれた今、私は日本と、日本人が心から好きだと改めて言いたいですね。 |
| カナダに住んでいた頃、欧米人のストレート過ぎる物言いにずっと違和感を覚えていました。仕方がないと思っていたけれど、日本に来て、日本人の人への接し方、距離感が自分にはちょうどいいことに気づいたんです。細やかな気遣いや礼儀のある伝え方が、とても落ち着くんです。大阪に来てまだ1年も経っていませんが、人のぬくもりや独特の食文化、みんな大好きです。日本は本当に、私が思う「好き」であふれています。 |
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落語と出会って大阪に来て、ずっと抱えていた古典ギリシャ演劇への未練はなくなり、いつかカナダに帰るかも知れないという想いすら今はもう消えてしまいました。「日本に骨を埋める」気持ちで、できればずっと日本に暮らして、私にとって最高の演劇でもある落語の道を極めていきたいです。 |
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| text : Kuwabara Toyoko |
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