| ▲『KIRIN』息子の誕生日にプレゼントしました。島にはおもちゃ屋さんがないので自作しました。彼はけっこう喜んでくれたみたいで、造った甲斐がありました。 |
| ▲『Twig』小枝のイメージで制作しました。枝の部分は幹を中心に回転します。キッチンでの台拭きなどを干したりします。 |
| ▲『MUSH-OES』きのこ型オブジェであり、実は靴を乾かす為の靴掛け。CAFE Rufugeで展示&使用しています。 |
| ▲『NA-GA-RE』私の代表作で、制作時にはいつも和に溶け込む鉄を造ることを心掛けています。書のような『線の美しさ』を表現したかったこと、生活に溶け込むことの出来る蚊取線香皿が欲しく制作しました。 |
| ▲『GOTOKU』これは囲炉裏の中で使用する五徳で、友人から注文を受け制作しました。友人のオーダーとは程遠いデザインにしちゃいました。血が騒ぐんです。普通じゃ嫌だって。 |
| ▲『くっつきもっつき』同じ作品を何十個も作っていると、脳みそが現実逃避しようと妄想を創めるんです。そんな時に出来たオブジェです。とにかく廃材や草刈機の刃などくっつけ!ッて感じです。今もなお、成長を続けています。 |
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| そこにあるだけで空間が引き締まるような、オブジェの数々。心に浮かんだイマジネーションのままに、鉄をカタチにする鉄造形作家の山田幸一郎さんのご登場です。実は前回ご紹介した、カフェ店主の香織さんの旦那様でいらっしゃいます。都会から離れ、自然いっぱいの瀬戸内の島でアート活動に取り組まれている創作スタイルや、お気に入りの作品についてお話をうかがいました。 |
| ---ご自身の作品についてと、現在の活動状況について教えてください。 |
自分の作品達は大きく2つに分けて考えいています。
一つは、大人はもちろん、子供たちが見て ”何じゃこりゃ”と言える作品。もう一つは、自分が美しいと感じる線の美しさやバランスを求めた作品。そういったものを造っています。
現在の活動は、まだこの世界では駆け出しですが、自宅のカフェで展示したり、愛媛県や広島県の美展に出品したりその他、兵庫県で行われたアートクラフトフェスティバルin丹波に出展したりしています。現在は、栃木県で行われる大黒屋現代アートのコンペティションに向け制作活動をしています。
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---どのような環境・方法で作品を制作されているのでしょうか?具体的に教えてください。
工房は、瀬戸内海のすぐ傍にあり我が家に以前よりあったミカン倉庫を使用しています。そこに、鉄と会話する為の道具を一つずつ揃えてきました。
道具は、基本的なモノで、『切る、曲げる、くっつける』が必要最小限出来るもので後は、自分で治具を造って補っています。 |
| ---アイアンアートに出会ったのはいつ頃ですか?学ばれたご経験や、影響を受けたアーティスト・作品などについてお聞かせください。 |
鉄を使った造形を始めたのは2年ぐらい前からです。鉄については、広島の学校で工学的なことを学びました。父親が鉄工所に勤めていたこともあり、小さい頃から鉄は身近に感じていたのかもしれません。
芸術的な影響を強く受けたのは、母親ですね。モノづくりの楽しさ、自分を表現することの喜びを教わった気がします。母親の作品はかなり個性的ですよ。
鉄の造形を始めて、大きな衝撃を受けたのは造形作家の松岡信夫さんです。日本人の持つ美意識を鉄の作品にされて、周りの雰囲気と調和した鉄。いつか松岡さんのような衝撃を与えられる作品を作ることが私の大きな夢となりました。
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| ---現在のように鉄造形作家としてアトリエをかまえるまでの道のりについて教えてください。 |
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都会の消費&競争社会から離れたくて、愛媛県の大三島に家族4人で移住。移住後は、町の修理工場で働きながら築100年の家を家族で改装したり広島の母親に陶芸の指導を受けて生活していました。
陶芸は嫌いでは無かったのですが、自分の表現方法は土ではないと感じていました。そんな中、我が家の納屋に父親からもらった鉄の廃材があり“これだ!”と感じました。
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それから我が家の納屋で本当に小さな溶接機とホームセンターの万力で制作をはじめました。最初は、ガス切断器も無かったので夜に近所の元修理工場で道具を借りて鉄を切ったり、溶かしたりしていました。その後、少し離れたミカン倉庫を中を整理し制作の場を移し『Grassy Iron』として工房を構えることとなりました。 |
---作品づくりのアイディアは、どんな時・どのように湧いてきますか?
精神的に追い込まれた時に、その場から逃げたいと思っていると妄想しだすんですよ。こんなの造ったら楽しいかもって。
でも基本的に造りたくなるのは、自分の家に調和するものが欲しくなった時や家族での日々の生活の中に作品によって遊びが生まれて楽しく過ごしたいと思ったときですね。 |
---これまでの作品の中で特に気に入っているものを誕生のエピソードと共にご紹介ください。
気に入っている作品は、『宗なる草』というオブジェです。ただ鉄を叩いて双葉を造り苔玉に刺したものです。この作品は、私の息子“宗草(シュウソウ)”に祖父が送ってくれた詩の一節で
『人のあしに ふまれても 草は黙し 地に根をはって 生命を育む 永遠なり宗なる草よ。』
を鉄で表現した思い出の作品です。 |
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| ---最近の瀬戸内地域は、国際芸術際が計画されるなど、アートシーンが盛り上がりを見せつつあるようですが、地域に根ざしたアート活動についてのご意見をお聞かせください。 |
もちろん瀬戸内国際芸術祭のことは知っております。
とてもすばらしいことだと思います。
地域風土とアートの融合はとても可能性を秘めていると思います。
直島の護王神社にはとても感銘を受けました。
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| ---好きなことを仕事にして、続けていく難しさは何だと思われますか?逆に、やりがいや喜びを感じるのは、どのような時ですか? |
| まだ、作家と活動をスタートして間が無いですが、続けることの難しさは自分の心の甘えとの葛藤かと考えます。逆に、自分の頭に沸いたイメージを一度紙に書きとめ、それが鉄としてカタチになった時、言葉に言い表せないほどの喜びを感じます。 |
| ---プライベートな時間で、大切にされていることや、趣味などがあれば教えてください。 |
大切にしていることは、家族との会話ですね。
出来るだけ妻がどういったことを考えているのかとか、子供たちが今一番なにに興味をもっているだろうという事を感じ取るようにしています。 |
| ---これから新しくチャレンジしたいことについてや、未来のご自身について「こうなっていれば」というビジョンをお聞かせください。 |
今後は、鉄といろいろな材質(木、石、ガラス、陶器等)を混ぜ合わせみようと思っています。そういった作品を世界に向け、発表していこうと考えています。
未来の自分に対するビジョンは、人に感動や共感をしてもらえるような作品を数多く残せたらと考えています。
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