黒いトモダチ

家の前の電線に、いつも見かけるハシボソカラスの番 「ガァガァガァガァ」と声を掛け合って、お互いの位置を確認しあっている姿が なんとも微笑ましい。

そんな2羽に「おはよう」と声をかけるようになって随分経つのだが、最近になって私との距離が少し近くなってきた。

「かぁかぁかぁかぁ」と私が鳴くと、「あら?あんたカラス語はなせるの?」とでもいうように、 頭上の小枝に飛んできて、不思議そうに私を観察してきた。

その距離2メートル。用心深い彼らにしては、かなり近づいてきたものだ。 嬉しくなって、いつものように「こんにちは!」と手を振ると、「な~んだ」とでも いう風に、飛び立ってしまった

カラスは鳥類の中でも、とびきり賢い。道具を使って遊ぶ鳥たちは、エサをもらえなくても、人とのコミュニケーションを楽しむのだ。 オカメインコと仲良しの私は、1メートルくらいの距離でカラスと仲良くなりたいと思っている。

そのうち、いつか。