月別アーカイブ: 8月 2017

病名は違えども、苦労はどこか似ている

「ぼくは社会不安障害」を読んだ。

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社会不安障害とは「あがり症」「対人恐怖症」に近い症状が表れることが特徴の「不安障害」という精神疾患の一種とのこと。

例えばこんな症状があるそうだ。

「会議や発表の何日も前から不安でずっと緊張しつづけている」
「人がいるところで電話をとるのが怖くて、電話に出られない」
「人前で文字を書けない」「人と食事をするときに極度に緊張する」

たったこれだけの例を見ても、日常生活がとても大変そう。

こういった精神的な不安感に加えて、ひどい場合には
動悸、めまい、震え、声がでない、吐き気、腹痛、パニック発作などの身体症状まで出ることも。
伊藤さんの体験談から、社会不安障害がどんな病気で、生活する中でどんな困難が生じるのか知る事ができた。
そして、インフォームドコンセントがきちんとされなかったことや、救急車で運ばれた時に精神科の患者ということで「たらい回し」にされたことなど、精神科医療の問題にまつわるエピソードも多く描写されていたので、自身の体験と照らし合わせながら読めた。

母が総合病院のICUにいた時に、「もしリハビリが必要になっても、こういった精神科の患者さんを受け入れてくれる普通のリハビリ可能な医療機関は99.9%ありません」と主治医に言われて、頭が真っ白になったことを思い出した。

救急車を呼ぶ際の注意点として、「救急隊には状況のみを説明し精神科の患者であることは最初に言わず、病院が決まってから伝える」

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「マンガでわかる!統合失調症」にも、85ページの追加情報にこの点を加えている。

病名は違えども、直面する問題は重なることも多く参考になった。

(お知らせ)夏苅郁子先生の新刊が8月21日にライフサイエンス出版より刊行されます。前作とは違った視点から書かれたものとのこと。楽しみです

natukari

 

 

 

「ぼくは社会不安障害」伊藤やす著

イラストを描かせていただいた本ができあがり、本日届いた。

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「ぼくは社会不安障害」伊藤やす著 彩図社 630円+税 8月17日刊行予定

これから読みます