ゲティ家の身代金

2018-04-09
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本年度アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞ノミネート
1973年、ローマで発生した世界一有名な誘拐事件を映画化

1973年、日本をはじめ世界中を震撼させた誘拐事件。
人質は【世界一の大富豪】であるアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫、ジョン・ポール・ゲティ三世。犯人はイタリア人左翼ゲリラ。1,700万ドル(約50億円※)という破格の身代金もさることながら、50億ドル(1.4兆円)の資産を持つゲティがその身代金の支払いを拒否したことでも有名で、日本の新聞、週刊誌でも大きく報道された。
この事件の裏側で、誘拐犯と身代金を拒むゲティの間で戦い続けた人質の母親がいた。アビゲイル・ハリスは愛する息子の誘拐事件に直面し、ゲティに身代金の支払いの協力を求める。しかしそれを拒否された彼女は、息子の救出のため、誘拐犯に加えて、冷酷な大富豪に立ちはだかることに…。“一般家庭の母”はいかにこの2つの強敵に立ち向かったのか…。
※事件が発生した1973年11月当時の為替レート1ドル=278.263円で算出

当時、世界中で話題となったこの衝撃の事件を現代のスクリーンに蘇らせたのは、『オデッセイ』、『アメリカン・ギャングスター』、『グラディエーター』、『エイリアン』など、数々の不朽の作品を世に放つ、巨匠リドリー・スコット監督。
主人公ゲイルを演じるのは、『マリリン 7日間の恋』でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞、アカデミー賞ノミネートを果たした実力派女優ミシェル・ウィリアムズ。世間の好機の目に晒されながらも気丈に大富豪と誘拐犯に立ち向かう強い母親を演じた。また、元CIAの交渉人チェイス役には、『ディパーデッド』『テッド』と、コミカルな役からシリアスまで幅広い演技に定評のあるマーク・ウォールバーグが名を連ねる。そして、億万長者であり狂人という、本作の裏の主人公ともいえるジャン・ポール・ゲティを演じるのは、アカデミー賞俳優、クリストファー・プラマーだ。
本作はアカデミー賞(R)(助演男優賞:C・プラマー)、ゴールデン・グローブ賞(監督賞:リドリー・スコット/主演女優賞:M・ウィリアムズ/助演男優賞:C・プラマー)、英国アカデミー賞(助演男優賞:C・プラマー)でノミネートされ、C・プラマーはアカデミー賞(R)演技部門ノミネートの歴代最高齢記録を更新した。その重厚で迫真の演技からは、ゲティの狂人ぶりとこの事件の異常さを十分に感じられる。また息子を救出するために奔走する母親役のM・ウィリアムズは、アカデミー賞女優を経て、円熟した演技を魅せつけており、この異常な事件の真の主人公としての存在感を遺憾なく発揮している。

5月25日(金) 全国公開
公式サイト

キャスト

ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ティモシー・ハットン、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグ

スタッフ

監督:リドリー・スコット
原題:『All the Money in the World』
脚本:デビッド・スカルパ
原作:ジョン・ピアースン著『ゲティ家の身代金』(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)
上映時間:133分 2017年アメリカ
配給:KADOKAWA

レビュー

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母の愛VS一族を考える長老

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:snow20092018-05-24

ミシェル・ウィリアムズが誘拐される10代青年の母親役。子を案じ、出来る限りのことをやる母の愛に打たれた。クリストファー・プラマーがゲティ家長老のジャン・ポール・ゲティ役で深い内面性が表れ、大変良かった。 リドリー・スコット監督の演出はさすがでした。