ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス

2018-05-30
2017 Broad Green Pictures LLC

あれから18年―。“さよなら”世界ツアーの幕が上がる。
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース×監督:ルーシー・ウォーカー

アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、ミニシアターの枠を超えた大ヒット!社会現象まで巻き起こした伝説の傑作『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』。
あれから18年。グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーが、“アディオス(さよなら)”世界ツアーを決行。カメラは、メンバーのこれまでの旅路や、その死にも迫る。音楽の女神に愛された彼らの人生哀歌、至極の音楽ドキュメンタリー。いよいよ日本へ。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとは…
アメリカの偉大なるギタリスト:ライ・クーダーが、キューバを旅した際にセッションした、地元の老ミュージシャンに声をかけ、当時なんと92歳のギタリストを筆頭に、かつて第一線で活躍していたキューバのベテラン歌手や音楽家たちを集めたビッグバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。1997年に、彼がプロデュースし、発売した同名のアルバムは、ワールド・ミュージックのジャンルとしては異例となる400万枚を売り上げ、世界の音楽シーンに、驚きと至福のセンセーションを巻き起こした。
やがてそのアルバム:「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、グラミー賞を受賞。さらに、名匠ヴィム・ヴェンダースが彼らの音楽と人柄に惚れ込んで監督したドキュメンタリー映画が、全世界で破格のヒットを飛ばし、アカデミー賞R長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
日本でもミニシアターの枠を超える大ヒットを成し遂げ、その熱狂は、音楽・映画にとどまらず、サルサダンスのブームやキューバレストランの流行、キューバへの直行便の就航が始まるまでの社会現象へと広がることになる。

7月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
公式サイト

キャスト

オマーラ・ポルトゥオンド(ヴォーカル)、マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール(トランペット)、バルバリート・トーレス(ラウー)、エリアデス・オチョア(ギター、ヴォーカル)、イブライム・フェレール(ヴォーカル)

スタッフ

製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース 他
監督:ルーシー・ウォーカー
後援:駐日キューバ共和国大使館 インスティトゥト・セルバンテス東京 日本人キューバ移住120周年
原題:Buena Vista Social Club: Adios/2017年/イギリス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/110分/字幕翻訳:石田泰子
配給:ギャガ

レビュー

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老人たちが凄い

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:わせい2018-07-06

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの続編その後のシンガーたちの姿を描いてます。 老人たちのパワーに圧倒されました。 また、ラテンミュージックを何気なくダンスミュージックと聞いていたら、歌詞に奴隷時代の恨みつらみが歌われていたことを知りました。 ノリのいいラテンミュージックが終始流れラテンミュージックファンにはたまりません。

生涯を音楽に捧げて生きるかっこよさ

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:とえ2018-06-20

1999年にヴェンダースが監督した「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」から18年 それぞれが、ブエナビスタ・ソシアル・クラブで演奏するようになるまでの軌跡と 世界中でブレイクした当時の熱狂ぶり そして、その後の彼らを描く 何よりもまず、前作から18年も経っていたことに驚いた 時が経つのは本当に早い! 私の心に残る前作の印象は 「キューバには驚くべき高齢の音楽家たちが、心の底から音楽を楽しみながら演奏してる」 というものであり、 ファンキーなおじいちゃんたちの記録というものだった この続編では、彼らの演奏だけでなく、キューバの歴史や音楽のルーツにも触れ、 より深くキューバ音楽について知ることができる作品になっている そもそも、キューバはスペインに占領されていて、そこに彼らのルーツとなる黒人が奴隷として連れてこられ、 そこから黒人音楽の重要な楽器だった太鼓が禁止された結果、キューバ音楽という独自のジャンルが生まれていく その歴史には、知らないこともいろいろあって、とても興味深かった そして、やっぱり、彼らの心にはいつも音楽があって、楽しそうに演奏する姿は変わらないし、そんな彼らの姿には、観ているこちらも楽しくなってくる その中で私が最も感動したのは、彼らがホワイトハウスに招待されて演奏した時だった すごく月並みだけど 音楽には、時間も言葉も政治も超える力があって 主義主張や、思想、宗教、性別など あらゆる面で、全く違っている2つのものを結びつけることができるんだということを再認識し、 彼らの演奏がそれを立証していた そして、やっぱり、すごく元気な彼らにたくさんパワーをもらってきた いくつになっても、好きなことに一生懸命な彼らが素晴らしくかっこいい!! 人生の全てを音楽への愛にかけた彼らをやっぱり大好きになった