パンク侍、斬られて候

2018-06-12
エイベックス通信放送

主演:綾野剛×脚本:宮藤官九郎×監督:石井岳龍。超プレミアムな俳優陣が出演を熱望した、誰も見たことのない娯楽映画の誕生!

ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語るが・・・。
次々とあらわれるクセもの達。ある隠密ミッションの発令によって始まる前代未聞のハッタリ合戦。そして一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿が語り出す驚きの秘密。今、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いがはじまる!

主人公の掛十之進(かけ・じゅうのしん)を演じるのは綾野剛。原作は芥川賞作家町田康が2004年に発表した傑作小説「パンク侍、斬られて候」。江戸時代を舞台にしながらも、今っぽい口語による滑稽な会話の応酬、次から次へと登場する特異なキャラクター、驚きに満ちたストーリー展開、そしてド肝を抜く大団円・・・。発表から十数年経った今でも色あせないどころか、混沌深まる現代の写し鏡の様な世界観は、時代そのものが小説に近づいて来てしまった、と言っても過言ではない。
そんな多くの熱狂的なファンを持つこの破天荒な原作を映画版に脚色するのは、映画では『舞妓Haaaan!!!』(07)、『謝罪の王様』(13)、『TOO YOUNG TOO DIE!若くして死ぬ』(16)、ドラマでは「あまちゃん」(13)、「監獄のお姫さま」(17)など、ユニークな登場人物による軽快な掛け合いや巧妙な駆け引きを得意とし、その筆力で観る者をどっぷりとドラマに没入させてきた希代のストーリーテラー宮藤官九郎。初の組み合わせとなる綾野剛と宮藤官九郎の化学反応にも期待が高まる。

監督は、『狂い咲きサンダーロード』(80)や『爆裂都市 BURST CITY』(82)でジャパニーズ・ニュー・ウェーブの急先鋒となり、『逆噴射家族』(84)でサルソ映画祭グランプリ、『エンジェル・ダスト』(94)でバーミンガム映画祭グランプリ、『ユメノ銀河』(97)でオスロ映画祭グランプリを受賞した不世出の鬼才石井岳龍。共演には、北川景子、東出昌大、染谷将太の活躍光る主役級キャスト、そして、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦のクオリティ向上必至の名バイプレーヤー、さらに浅野忠信、國村隼、豊川悦司と、名優界トップランナーが大集結。宮藤官九郎の脚本と石井岳龍監督による爆裂ワールドで極限の個性を爆発させる。

6月30日(土)爆夏ロードショー!
公式サイト

キャスト

綾野剛 北川景子 東出昌大 染谷将太/浅野忠信/永瀬正敏/
村上淳 若葉竜也 近藤公園 渋川清彦/國村隼 豊川悦司

スタッフ

監督:石井岳龍 脚本:宮藤官九郎
原作:町田康「パンク侍、斬られて候」(角川文庫刊)
配給:東映

レビュー

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笑って笑って楽しかったけど

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:とえ2018-07-03

爆笑、爆笑のコメディ時代劇だった 正論しか言えない殿様と、権力争いをする家臣 そして、そこへふらっとやってきた浪人の掛十之進と、なぞの信仰宗教 殿は頭が空っぽで、家臣は権力闘争にしか興味がない そのせいで、村人たちは貧しくなり、信仰宗教に救いを求めるようになる その中で、誰にも属さない浪人の掛十之進は、ちょっとした騒ぎを起こすつもりが、国を巻き込む大混乱に発展してしまう ところが、何の策も打ち出せない殿様は、思いもよらぬものに助けを求めるようになる… 殿は家臣の操り人形で、村人たちは神にすがるなら 結局、政治なんて、猿がやっても同じなんじゃないの?? というパンクな皮肉の込められた作品 かなりゲラゲラ笑いながら見たし、面白かったんだけど、私としては、登場人物が多過ぎて頭の中が整理されないまま観終ってしまった感じだった それも、この映画の良さなのかもしれないけど、イマイチ心に残るものがなかったのが残念