武器はスマホ。戦後最悪の内戦で勃発したニュータイプの戦争『ラッカは静かに虐殺されている』4月14日より全国順次公開

ラッカは静かに虐殺されている戦後史上最悪の人道危機と言われているシリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリスト達の闘いを捉えたドキュメンタリー『ラッカは静かに虐殺されている』を4月14日より、アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほかにて全国順次公開することが決定した。
メガホンを取ったのは、アカデミー賞ノミネート作品の前作『カルテル・ランド』でドキュメンタリー作家として一躍その名を世界に轟かせたマシュー・ハイネマン監督。彼が次にカメラを向けたのは、5年間での死亡者が43万人にものぼる戦後史上最悪と言われるシリア内戦。その内戦で勃発したスマホを武器に戦うニュータイプの戦争に迫る。
このたび、本作の公開に先駆け、下記日程において一般先行試写会の実施が決定いたしました!皆様のご応募を心よりお待ちしております。

『ラッカは静かに虐殺されている』一般先行試写会20組40名様ご招待!

【日時】2018年4月5日(木) 20:15開場/20:30開映(上映時間92分)
【会場】アップリンク渋谷(東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1階)
※試写会後にアンケートのご協力をお願いいたします。
※応募締切:3月28日(水)

【応募方法】
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我々が勝つか 皆殺しにされるかだ

PRODUCTION NOTE
「シリアの惨状をニュースで知るようになり、どうにかして映画を撮れないか」と考えていたハイネマン監督は、2015年の秋、市民ジャーナリスト集団「RBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ ラッカは静かに虐殺されている)をある記事の中で知り、強く感銘を受けたという。彼らはISの首都とされた自分たちの故郷ラッカで秘密に団結し、海外メディアが報じることの出来ない惨状を撮影、SNS 上に投稿し、国際社会に訴えていたのだ。

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ハイネマン監督はこう語る。
「IS 支配下の生活を描くには、RBSS のパーソナルな物語があれば、より身近な問題に感じられるようになり、本質に迫れると思ったんだ」。
すぐにRBSS のメンバーとコンタクトを撮り、撮影は開始した。ハイネマン監督は1年以上、彼らと行動を共にし、信頼関係を築いていった。RBSS の中心人物のアジズは、撮影を許可した理由をこう語る。「映画なら、世界中の数百万人にシリアで起こっていることを伝えられると思った」。

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映画の制作中、常にISの脅威にさらされているRBSS のメンバーとの連絡は全て暗号で行われた。「我々は常に彼らの安全に細心の注意を払っていました。映画を観ればわかるように、彼らはシリア国外に出ても危険な状態なんです(ハイネマン)」。

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また、作品中には生々しい殺害状況も登場するが、それについてハイネマン監督はこう語る。「この映画の全てのコマ、全てのシーン、全てのコメントにおいて、幾度も編集室で議論を重ねた上での結果です。でも我々は、暴力から目を逸らしたくなかった。最も重要なのは、ラッカの市民が日々感じている現実や恐怖や危険を作品を通して伝えることです。観客に彼らが感じている同じ恐怖や憎悪を感じてほしかったんです。それと同時に、見る人たちには映画館から逃げ出したり、テレビのスイッチを切ってほしくはなかったんです。しかしながら見てもらうためにはバランスが非常に大事なわけで、その結果として、ぼかした部分があります。我々がほどよいバランスで完成させることができたかどうかは、みなさんに判断してもらえばいいと思っています」。

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完成した作品は、単にISとの戦いだけではなく、それを超えたメンバーの絆、難民経験、兄弟愛の強さ、消えないトラウマとの関係の物語となった。本作は、英国アカデミー賞(BAFTA)ドキュメンタリー賞ノミネート、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭最高賞(審査員賞)受賞するなど世界各国の多くの映画祭で高い評価を受けている。

【受賞・ノミネート】
BAFTA 英国アカデミー賞 ドキュメンタリー部門 ノミネート(3/5発表)
DGA 全米監督組合賞 ドキュメンタリー功労賞 ノミネート (2/8発表)
シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 審査員大賞受賞
CPH:DOX 2017 観客賞受賞
サンダンス映画祭2017 正式出品米アカデミー賞長編 ドキュメンタリー賞ショートリスト
ダラス国際映画祭シルヴァー・ハート賞受賞
ゴールウェイ・フラー映画祭観客賞受賞
モントクレア映画祭ドキュメンタリー部門 審査員特別賞受賞・監督賞受賞

 

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次々と殺されていく仲間や家族。そして自らにも忍び寄る暗殺の魔の手―。
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。

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海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

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作品タイトル:『ラッカは静かに虐殺されている』
監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督)
(2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)
配給:アップリンク

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/raqqa/
コピーライト:2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC

2018年4月14日(土)アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開

記事提供:映画・ドラマニュース

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