【レポート】『猫は抱くもの』札幌で舞台挨拶を実施!水曜どうでしょう名物D藤村さんが本作の撮影裏話や珍エピソードを披露

猫は抱くもの

『ヘルタースケルター』(2012)以来、6年ぶりとなる沢尻エリカ主演、若手演技派俳優の吉沢亮出演、犬童一心監督がメガホンをとる『猫は抱くもの』が6月23日(土)より全国公開された。本作に「水曜どうでしょう」の藤村Dが猫役として出演していることから、公開を記念して札幌シネマフロンティアで舞台挨拶が6月27日(水)に行われ、盟友の“ミスター”こと鈴井貴之と“うれしー”こと嬉野雅道が駆けつけた。イベント名はずばり<水曜(どうでしょう)ニャイト!>。
『猫は抱くもの』の撮影現場について、“俳優・藤村忠寿”について、温厚な性格で知られる犬童監督が藤村さんに対して現場で声を荒げた理由や、そしてミスターとうれしーが『猫は抱くもの』を見て、一番驚いたことなど語った。そして「水どう」ファンが待ち望む新作についても・・・?

藤村D&鈴井&嬉野トークイベント「水曜(どうでしょう)ニャイト!」概要

日時:6月27日(水曜)
場所:札幌シネマフロンティア 12番スクリーン
(札幌市中央区北5条2丁目5番地JRタワーステラプレイス7階)
時間:20:00~20:30
登壇者(※敬称略):藤村忠寿、鈴井貴之、嬉野雅道

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MCの呼び込みで、盛大な拍手の中登場する藤村D、ミスター、そしてうれしー。うれしーの手にはカメラが。「(持っているカメラに)何に使う動画?むりやり持たされたんだよ!」とうれしーが明かすと、藤村Dも「宣伝担当から頼まれたんだよ」と藤村D。スタッフ間のやりとりまで隠さずに話してしまうお二人に、早くも場内から、くすくすと笑いが起こっていた。

画像02一言挨拶を促された藤村Dは、「本来なら沢尻さんとか犬童さんとか吉沢亮さんが登壇するのに、札幌だけは俺っていうのが・・。でっかいポスターも勝手に作っちゃってさー」と言いながらも、満更ではない様子。会場からも、拍手が起こり、そこにかぶせるかのようにMCが「札幌は沢尻さんより藤村さんですよね?!」と客席に問いかけると、更に大きな拍手が場内で巻き起こった。

ミスターは、「ひと月前にメールで藤村さんから誘われ、てっきり沢尻さんと監督がいると思ったら、今日来てみたらいつもの3人・・」とやや不服な様子。「沢尻さんに会いたかった」と駄々をこね始め、藤村Dが「めっちゃ綺麗な人ですよ!」と自慢げに話すと、まだ諦めきれないのか「沢尻さんに会いたかった」と繰り返すミスター。うれしーは「花束贈呈って聞いて、犬童監督や沢尻さんらがいるところで、場違いな感じで花束を持って贈呈するのかなと思っていたら、花束もなく、花束のかわりに、カメラを!」と嘆く始末。藤村Dは「飲み会と変わらないなあ」と、終始にやにやしていた。

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MCが『猫は抱くもの』が上海国際映画祭のコンペティション部門(長編劇映画)の一つに、邦画として唯一ノミネートされて事について、MCが藤村Dのおかげです、と話すと、藤村Dが得意げに「そうですよ!映画のいちばん最初のセリフ俺だから」と言い、ミスターも「そうそうそう!!!それは驚いた、おれ!!お前かよ!って。のっけから!」と大爆笑。うれしーから「そもそもどうして(映画に)出ることになったの?」と聞かれた藤村Dは、「犬童さんから直接電話きた」と答え、ミスターから「映画に出てくれませんかのオファーに躊躇ないの?」と問われると、「ないねー」と断言する藤村。うれしーは笑いながら「この人、躊躇ないですよ」と付け加えた。気持ちよくなったのか「緊張はなかったね、舞台俳優なんで、ぼく。」と語る藤村Dに対し、「本当の俳優は自分のこと俳優とはいわない!まだ売れてない証拠だよ」と突っ込むミスター。言われてしまったとばかりの表情で「これから!」と言い返す藤村Dだった。

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「藤村さん、スナックのシーンにも客としても出てたね」と、うれしーが話題を変えると、そのシーンでは、何やら珍エピソードがあるそうで!?「でも俺、ほとんど映ってないでしょ。俺、1人だけ真っ赤にメイクして、沢尻さんが歌っているところで『ええぞー姉ちゃん』って茶々入れるんですよ。ほかにも2人おじさんがいるんですけど、俺の声ばっかりで。2人とも俺より声が小さいから撮れなくて・・・。犬童監督が初めて声を荒げたんですよ。『もう藤村さんいいですよ!』って。俺の声のせいで現場が混乱きたしているってわかった(笑)」と藤村D。うれしーも「テレビの現場でも、藤村さんと僕が一緒に声を録音すると、藤村さんの声しか入らないんですよ」と爆笑。藤村Dの声の音量は、「水曜どうでしょう」の現場だけでなく、映画の撮影時にも際立っていた事が発覚。場内は今日一番の笑いに包まれた。

MCから今後の映画俳優としての活動をたずねられると、「まあそうですよね・・。」と藤村D。ミスターから「また叩かれますよ?(笑)早く(水曜どうでしょう)ロケ行けって!」と言われ、「うるせー」と笑う藤村D。撮りだめているものの、編集をする時間がないと、ぶつぶつ言い始め、「今年オンエアする予定だったのに・・・もう今年はないんで。」「でも撮ってますからね、たんまりと。」「どうすんだ」と口ぐちに言い合う3人に、場内の水曜どうでしょうファンが湧いた。

最後の挨拶を求められた藤村Dは「映画の第一声が私ということで、私が引っ張っていく映画…と思っては…おりませんが、(映画と撮るにあたって)毎回チャレンジングなことをしたいとおっしゃっていた犬童監督ですが、今回も(本作は)チャレンジしている作品でして、そこに関われたことが大変私は勉強になったな、と。次も犬童さんからのオファー待っています!」と明るく締めくくり、これから3人で飲みにいくのだと言いながら楽しげに会場を後にした。

沢尻エリカ×犬童一心監督
斬新なタッグが魅せる、猫映画の決定版!

本作は、思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”の沙織(沢尻エリカ)と、“自分を沙織の人間の恋人だと思い込んでいる可笑しな猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。メガホンをとったのは『ジョゼと虎と魚たち』(2003)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)など幅広いジャンルの作品を手掛け、大島弓子の名作『グーグーだって猫である』を映画版(2008)とドラマ版(2014、16)で撮り、「猫を撮らせたら日本映画界随一」と言っても過言ではない犬童一心監督。本作は“猫映画”の決定版にして、犬童ワールドの集大成となった。

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本作には11匹の猫が登場するのだが、本物の猫だけでなく、擬人化された猫も登場し、俳優・岩松了や、水曜日のカンパネラのコムアイ等、個性豊かな面々が猫役をつとめている。犬童監督からオファーを受けて藤村Dが演じたのは、野良猫ちが住む「ねこすて橋」のムードメーカー的存在のキャラクター・サビ猫。『猫は抱くもの』の予告篇をみた人々から、「どこかでみたことのある顔が・・・・」と日々ツイッター上でのつぶやきが増えていき、それが本物の藤村Dだとわかると、「水曜どうでしょう」ファンの間で、驚きのつぶやきが多数寄せられた。

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作品タイトル:『猫は抱くもの』
出演:沢尻エリカ / 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) / 岩松了
藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠
伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 / 柿澤勇人
監督:犬童一心
原作:大山淳子『猫は抱くもの』(キノブックス刊)
脚本:高田亮 音楽:水曜日のカンパネラ
制作プロダクション:ADKアーツ
2018年/日本/カラー/ビスタ/DCP5.1ch/109分
企画製作・配給:キノフィルムズ

公式サイト:nekodaku.jp
コピーライト:(c)2018「猫は抱くもの」製作委員会

『猫は抱くもの』全国にて絶賛公開中!

記事提供:映画・ドラマニュース

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