累計300万部超え、日本を代表する人気児童文学ついに映画化!
高坂希太郎監督、15年ぶり劇場公開作
関織子です。おっこって呼んでください。あたし、ここでがんばります!
小学6年生のおっこは交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する旅館<春の屋>に引き取られることに。旅館に昔から住み着いているユーレイのウリ坊や、美陽、子鬼の鈴鬼(すずき)、ライバル旅館の跡取り・真月(まつき)らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみ修業を始めることに!慣れない修業に、毎日失敗の連続。落ち込むおっこだったけど、不思議な仲間に助けられ、いろんなお客様と触れ合い、もてなしながら、少しずつ成長していく。
アヌシー国際アニメ―ション映画コンペティション長編部門出品作
「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を誇る人気シリーズ「若おかみは小学生!」(原作:令丈ヒロ子・絵:亜沙美)が遂に映画化。「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」等、数多くのスタジオジブリ映画の作画監督でも知られる高坂希太郎が『茄子 アンダルシアの夏』(03)以来15年ぶりとなる劇場公開作の監督を務めた。
細部に至るまでのこだわり、そして届けたい日本の「おもてなしの心」。6月に開催されたアニメ映画祭の最高峰・第42回アヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション長編部門に見事選出された本作は、交通事故で両親を亡くし、祖母の温泉旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生の女の子・おっこ(関織子)が、ユーレイのウリ坊(立売誠)やライバルの秋野真月に助けられながら、次々とやってくる変わったお客様をもてなすために、若おかみとして毎日奮闘する様子が描かれる、笑いあり涙ありの物語。
劇場版では、絶賛放送中のテレビシリーズ(テレビ東京)に引き続き、主人公・おっこ役に小林星蘭、ユーレイのウリ坊役に松田颯水、おっこのライバル真月役を水樹奈々が声優を担当。アニメーション制作を「秘密結社鷹の爪」などのDLEと、日本を代表するアニメーション制作会社マッドハウスが手掛け、さらに、高坂監督ほか、脚本には『聲の形』の吉田玲子、音楽は『アウトレイジ 最終章』で第41回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した鈴木慶一など錚々たるスタッフが集結し、原作でもテレビシリーズでも描かれなかった両親とおっこの物語が描かれる。
9月21日(金)TOHOシネマズ日比谷 ほか全国ロードショー!!
公式サイト
キャスト
小林星蘭、松田颯水、水樹奈々、薬丸裕英、鈴木杏樹、設楽統、ホラン千秋、山寺宏一、小松未可子、花澤香菜、遠藤璃菜、田中誠人 他
スタッフ
原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)
監督:高坂希太郎
脚本:吉田玲子
音楽:鈴木慶一 他
製作:若おかみは小学生!製作委員会
アニメーション制作:DLE、マッドハウス
配給:ギャガ
レビュー
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温泉のように温かく癒される作品
評価:
★★★★★ (4点)
投稿者:とえ2018-10-20
当初、観る予定ではなかったんだけど、とても評判が良いので気になっていて、このたび、夜の上映回が増えたので、行ってきた
そして確かに評判通り、泣ける映画で、後半は号泣だった
小学生のおっこは交通事故で両親を亡くしてしまい
おばあちゃんが女将をしている温泉旅館に預けられ、暮らし始める…
そんなおっこが、温泉旅館を手伝いながら、明るくひたむきに生きる姿が描かれる
とはいえ、やはり彼女は小学生
両親を亡くしたばかりで、すぐにその事実を受け入れられるはずもない
それなのに、彼女が明るく見えるのは
両親が亡くなった事実を、まだ受け入れられていないから
この映画では、そんなおっこが、様々なお客さんと出会い、人生について学びながら「死」と向き合い、受け入れて成長していく姿が描かれている
そんなおっこを支えているのは祖母の経営する旅館と温泉、そして、そこへ現れる子供の幽霊たちと小鬼
その温泉は「人間も動物も分け隔てることなく神から与えられた温泉」であり、傷ついた人たちを癒すためにそこにある
と、おっこは亡くなった両親から教えられた場所だった
そこで、様々な事情で傷ついた人たちがお客としてやってきて、彼らの要望を聞き、癒されて帰っていくのを見届けると、おっこの心の傷も少しずつ癒えていく
そんなおっこの姿を見て、人を幸せな気持ちにさせることができる人が、本当に幸せになれるんだなと思った
誰もがそれぞれの事情で悲しみや傷を背負って生きている
でも、そんな中でも、隣にいる人の悲しみを少し軽くしてあげたら、自分の悲しみもまた軽くなる
そうやって、たくさんの人を幸せな気持ちにしてあげた人が、たくさんの幸せを得ることができるんだなと思った
生きていて、悲しいこともあるし、失敗もするし、辛いこともあるけれど
毎日、誰かのことを思って、一生懸命に生きていれば、良いこともあるし、人生捨てたもんじゃないって思えることもある
大切なことは、目の前にいる人を幸せにしてあげることなのだ
そして、最後の親子との出会いでは、号泣してしまった
けれど、まさか、そんなことが!
ということが、起きるのが人生だし、試練を乗り越えてこそ、人は成長できるんだなと思った
全編を通して、とても人に優しく温かい映画で、まるで温泉に入った時のように心が温かく癒される映画だった
心が傷ついた人、汚れてしまった人はみんな、この映画を観れば、必ず癒されるはず!
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