長いお別れ

2019-04-08
(C)2019『長いお別れ』製作委員会 (C)中島京子/文藝春秋

<蒼井優×竹内結子×松原智恵子×山崎努>豪華キャスト共演
『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太監督最新作

──父、昇平の70歳の誕生日会。久しぶりに集まった娘たちに母から告げられたのは、中学校校長も務めた厳格な父が認知症になったという事実だった。夢も恋愛もうまくいかず、思い悩んでいる次女:芙美と、夫の転勤で息子とアメリカに移り住み、慣れない生活に戸惑っている長女:麻里は、父が巻き起こす思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは―。

認知症になった父を取り巻く“東(ひがし)家”の次女:芙美役には、『彼女がその名を知らない鳥たち』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得するなど、2017年度の主演女優賞を総なめにした、蒼井優。長女:麻里役には、日本アカデミー賞を4度受賞し、映画・ドラマ・舞台・CMと活躍、日本を代表する人気女優の竹内結子。母親:曜子役には、日活三人娘の一人として一世を風靡し、『ゆずの葉ゆれて』でソチ国際映画祭主演女優賞に輝いた松原智恵子。認知症を患う父親:昇平役には、紫綬勲章、旭日小綬賞を受章した名優であり、『モリのいる場所』など現在も精力的に話題作に出演し続ける、山崎努。
日本映画界を代表する豪華キャストが、ゆっくり記憶を失っていく父と過ごす7年間の日々を、笑って泣いて、悩みながら前に進んでいく家族、「東家」として丁寧に演じ、観る者すべてに深い感動を与える。今の時代だからこそ観るべき、家族の愛の在り方を考える感動作。

※山崎努さんの「崎」の正式表記は「たつさき」です。

5月31日(金) 全国ロードショー
公式サイト

キャスト

蒼井優 竹内結子 松原智恵子 山崎努
北村有起哉 中村倫也 杉田雷麟 蒲田優惟人

スタッフ

監督:中野量太
脚本:中野量太 大野敏哉
原作:中島京子『長いお別れ』(文春文庫刊)
主題歌:優河「めぐる」
企画:アスミック・エース Hara Office
配給・制作:アスミック・エース

レビュー

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人生に行き詰まった時、受け皿になるのが家族

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:とえ2019-06-17

認知症というテーマを扱いながら、心がほのぼのと温かくなる映画だった 仕事を引退して、お母さんと二人暮らしのお父さんが、ある日、認知症になってしまう これは、そのお父さんの介護をめぐる家族の物語だ 私は、両親の近くで暮らす独身の次女・茉美(蒼井優)の視点で、この映画を観た きっと、私もいつか茉美のような立場になる時がやってくると思ったからだ では、家族が認知症になってしまった時の介護には、どんなイメージがあるだろうか きっと多くの人が、キツイ、臭い、危険という3Kを思い浮かべるのではと思う 私も、その覚悟をしなきゃいけないと、日々思い始めている しかし、この映画は、そんな時でも悲観的にならず、時にはコミカルに、そして前向きに描かれていたので、その姿にとても救われた 基本は、お母さんがお父さんの世話をする老々介護 でも、お母さんが一人で解決できない時は、近くに暮らす娘がかけつけ、場合によっては、ロスに暮らす長女もかけつける お母さんがダメなら次女が、次女も長女もダメならヘルパーさんや、デイケアを頼れば良い 場合によっては、施設を頼ることも選択肢の一つだ もちろん、各家庭の経済事情もあるだろうが 大切なことは、全てを一人で背負い込もうとしないことだ お母さん一人だけが頑張らない 大変な時は「大変だから助けて欲しい」と言うこと そのために家族はいるのだ その家族への視線がとても温かく、優しいところが良かった 人生、思い通りにいかないこともある 歳をとったら認知症になる そうやって、人生に行き詰まった時、受け皿になるために家族はいるんだ 甘えたい時は、甘えても良い その温かくて優しい思いに救われた映画だった 最後に「長いお別れ」の意味がわかって、すごくジーンとした そうか そう思えば、悲しくないかな

普通の家族です。

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:わせい2019-05-09

認知症の父親を山崎努が演じています。 ホントの認知症のようでした。 自分の両親のことに当てはめてみてしまいます。 ありきたりの家族の生活が家族愛にほっこりします。 #長いお別れ寄付