自己表現を模索しようともがく中で様々な人たちと出会い、思いもよらない展開でドラマティックにひとりの女性の成長を描いた物語
生まれた時にたった37秒間呼吸が止まっていたことが原因で、手足が自由に動かない身体になった主人公・貴田ユマ(佳山明)。親友の漫画家のゴーストライターとして働いて自分の作品として出せないことへの寂しさや歯がゆさ、そしてシングルマザーでユマに対して過保護になってしまう母・恭子(神野三鈴)との生活に息苦しさも感じていた。自分にハンディ・キャップがあることをつきつけられる日々だか、それでも23歳の女性として望んでいいことだってあるはず。そんな思いの狭間で揺れる日々。そんな時、ある出来事をきっかけに、ユマの人生は大きく変わり、自らの力で『新しい世界』を切り開いていくことになる・・・。
監督は本作が長編デビュー作となるHIKARI。18歳から渡米して映画を学び、本作のセンセーショナルな登場とすでに海外各国からの高い評価を受け、ハリウッドから企画のオファーが何本も舞い込んでいる。さらに主演は、身体に障害を持つ女性たちを日本全国で一般公募し、約100名の応募者の中から監督に見出された佳山明。今回で演技初経験となるが、その周りを囲む豪華実力派俳優たちのリアリティ溢れる演技力も見逃せない。
2020年2月7日(金)、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
公式サイト
キャスト
佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、熊篠慶彦、萩原みのり、宇野祥平、芋生悠、渋川清彦、奥野瑛太、石橋静河、尾美としのり/板谷由夏
スタッフ
監督・脚本:HIKARI
2019年/日本 /115分/原題:37 Seconds/PG-12
挿⼊歌:「N.E.O.」CHAI <Sony Music Entertainment (Japan) Inc.>
配給:エレファントハウス、ラビットハウス
レビュー
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女優陣の演技が素晴らしい!
評価:
★★★★★ (5点)
投稿者:Shiron!2020-01-31
女性の監督だからか、女性のキャラクターに説得力があり、自分とは価値観の違う登場人物にも共感できました。
板谷由夏さんの最初の目線の素晴らしさ。
“体験が無いと良いものは描けない”とは思いませんが、これまで彼女が編集者の立場で培ってきた言葉の重みを感じました。
渡辺真起子さんが素敵すぎます!
姉御肌で面倒見が良くて懐が深い。
無責任に主人公を応援するのではなく、親側の立場や気持ちもわかっているうえで、大切な助言を与えてくれる。
信頼できる人生の先輩。女が惚れる女でした。
でも、そんな素晴らしい出会いを得られたのは、主人公が勇気を出して自分の世界を広げていったから。
いろんな人と出会わなければ傷つかずに済むけれど、傷つくリスクを負ったからこそ得られた、かけがえのない出会いだと思います。
そして、母親役の神野三鈴さん。
監督がティーチインで仰っていた「“頑張る”は美徳ではない」が心に沁みます。
子供の為に必死だった彼女の人生で、気づかないようにしていたほころびと向き合うシーンでは、涙が止まりませんでした。
明ちゃんの演技に感動
評価:
★★★★★ (5点)
投稿者:わせい2020-01-28
身障者の主人公が母親の過保護から離れ
自己にめざめて独立しようと健気にチャレンジする
姿に感動します。
ラストは、涙なしには、見られません。
#37セカンズ#車椅子ガール