日別アーカイブ: 2015年3月15日

「統合失調症のひろば」5号 2015年・春

「統合失調症のひろば」5号 2015年・春 日本評論社 3月18日発売 1520円+税 [特集]家族ってなんだろう

3月18日発売の「統合失調症のひろば」が一足先に届いた。

「ひろば」という雑誌は

病気の当事者・家族。そして、医師だけではない専門職が 同じ場につどって「統合失調症」について語りあう場にしたい、「病のために生活に行き詰まった時に、 どう動けば流れを良い方に変えられるかのアイデアを経験者どうしで出し合う場になるように」 そんな願いを込めて創刊された。

この雑誌の編集者は拙著「マンガでわかる!統合失調症」の担当編集者だ。 彼女の雑誌創刊のコンセプトを聞き共感し、私は創刊から編集協力に参加させてもらっているけれど 「ひろば」は別の意味でも私にとって印象深い雑誌になっている。

創刊号の〆切前に母の自殺未遂があり…、正月早々原稿の〆切を延ばしてもらい、2号発売の直前には母が急逝。 35年目にして母の病に「行き詰まり」を感じ苦悩していた当時の私は「ひろば」で多くの仲間と出会い経験を分かちあう中で 「統合失調症を生きる」家族としての価値観を拡げ、随分救われたように思う。

母が亡くなった今でも、私の統合失調症に対しての捉えかたは変化し続けている。 きっと関わる人たちに触れ、自分の心と向き合いながら、今後も自分の想いを上書きしていくのだろう。

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最新号、5号の特集は「家族ってなんだろう」。

私は、今回はじめて父について焦点をあわせ描いてみた。

恨んでない…というよりは、関心がなくなってしまったという表現のほうが合う 父との関係だったけれど、母が亡くなった後、なぜかフと思いつき母の横に父の写真を飾っている。 なんとなくの行動だったのだけれど、「家族ってなんだろう」のテーマを聞いて 「父」の事を思い起こすタイミングがきたのかなと、そんなことを思った。

この号には「家族」に対してのいろいろな形や想いがいっぱい詰まっています。是非手にとってみてください。

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