タリーと私の秘密の時間

2018-07-09
2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

シャーリーズ・セロン主演×名匠ジェイソン・ライトマン監督
目の覚めるサプライズを贈る、人生のリフレッシュ・ムービー

「わたし、ひとに頼れないの」――仕事に火事に育児と、何事も完璧にこなしてきたマーロ(シャーリーズ・セロン)は、3人目の子供が生まれて、ついに心が折れてしまう。そんな彼女のもとに夜だけのベビーシッターとしてタリー(マッケンジー・デイヴィス)がやってくる。彼女はタメグチのイマドキ女子なのに仕事は完璧!マーロの悩みも聞き、見事に解決してくれる。
自由奔放なタリーと不思議な絆を深めていくうちに、マーロも本来の輝きを取り戻していくのだが、タリーは何があっても夜明け前に姿を消し、自分の身の上は決して語らないのだった―。

ジェイソン・ライトマン監督がシャーリーズ・セロンと再タッグ!
タリーとの絆を深めていくうちに輝きを取り戻していくマーロ役は、オスカー女優にして今やハリウッドのトップスターであるシャーリーズ・セロン。映画『モンスター』(03)で約13キロの増量で話題となった彼女が美貌を再び封印し、今度は体重を18キロ増やしてマーロを熱く演じ、頑張りすぎる女性たちの魂の声を届ける。
また、『ブレードランナー2049』に娼婦のマリエッタ役で出演し、「ターミネーター」シリーズ最新作のヒロインにも選ばれたマッケンジー・デイヴィスが、自由奔放な若きスーパーベビーシッター・タリー役でフレッシュな魅力を放つ。
仕事に、家事に、育児にと多忙な日々を過ごしながらかつて夢見た〈未来〉とは違う〈今〉にため息をつく大人たちに、マーロとタリーの不思議な絆、そして、タリーの謎が解ける時、もうひとつの物語が立ち上がり、目の覚めるサプライズを贈る。観る者の心もケアしてくれる、ミステリアスなヒューマン・ドラマ。

8月17日(金) TOHOシネマズ シャンテほか、全国ロードショー
公式サイト

キャスト

シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイヴィス 他

スタッフ

監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コディ
2018年/アメリカ/英語/カラー/ヴィスタサイズ/1時間35分/日本語字幕:中沢志乃
原題:Tully
映倫区分:G
配給:キノフィルムズ/木下グループ

レビュー

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家事と育児を一人でこなすのは無理!!

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:とえ2018-08-06

気軽に楽しめる作品で、笑いあり、共感するところあり、考えさせられるところありで、シャーリーズ・セロンはやっぱり良いなぁと思った映画だった 主婦のマーロ(シャーリーズ・セロン)には小学生の子供が2人いて、3人目が生まれたばかり 夫は仕事と自分のことで手一杯で、子育てを手伝わない そんなマーロを見かねた富豪の兄は、マーロに子守りのタリーをプレゼントするのだが…というお話 私の周りでは、7月になって夏休みに入ると、主婦の友人たちから「地獄の夏休み」という悲鳴が聞こえてくる 学校が休みになると、彼女たちの仕事が増えるからだ 私はこの映画を観ながら、そんな彼女たちのことを思った ちゃんと子育てしたつもりでいても、子供は思うように育たず、学校からは「落ち着きがないから、なんとかしてくれ」と苦情を言われてしまう 生まれたばかりの赤ん坊には、夜中に何度も起こされて寝る暇もない かと言って、子守りを雇って自分の子供を他人に見てもらうのは、なんだか気が引けてしまう つまり、真面目であればあるほど、完璧にこなそうとすればするほど、主婦業は大変であり、どんどん精神的に追い込まれてしまう そこで登場するのが、子守りのタリーだ 初めは子守りに難色を示していたタリーも 「兄のプレゼントだから」と、家に来たタリーをしぶしぶ受け入れるが、そのうちタリーがいなくてはいられないようになっていく 若くてキラキラ輝くタリーは、マーロの生活に新しい風を送り込み、マーロは女性としての輝きを少しずつ取り戻していく マーロがタリーと出会って思い出したのは「若かりし頃の自分」だ 夢をと希望にあふれ、ボーイフレンドたちを夢中にさせ、時にはルームメイトとケンカした日もあったし、嫌なことがあった日は一晩中飲み明かしたい時もあった 忙しい日々に追われ、あの頃の自分をどこかに置き忘れてしまったことに、マーロは気付いたのだ そこから、マーロはかつての自分を取り戻す努力をはじめる 彼女自身が変わろうとすることで、家族の彼女を見る目も変わっていく そんなマーロとタリーの関係を見ていて思うのは 完璧な主婦を目指してはいけない 時には自分自身をケアして、他人に頼れるところは積極的に頼り、 子育てと家事には家族のサポートが絶対に必要ということ 子供たちだって、いつも忙しくてイライラしているお母さんよりも キレイで楽しいお母さんが良いに決まっている だからこそ、お母さんの心にゆとりができるような環境作りが大切なのだ この映画は、忙しい主婦の気持ちを代弁してくれるものになっているけれど 「子育ても、家事も妻に任せきり」という旦那さまたちにこそ観て欲しい作品だった ぜひ、この夏休みは、半日だけでも誰かに子守りを頼んで、できれば夫婦で観て欲しい作品である