『マダム・イン・ニューヨーク』名優アディル・フセイン主演
死期を悟った父と、見守る家族たちの日々を綴った珠玉の感動作
ある日、自らの死期を悟った父ダヤは、ガンジス河の畔の聖地バラナシへ行くと宣言する。家族の反対もよそに、決意を曲げない 父。仕方なく、仕事人間の息子ラジーヴが付き添うことに…。
辿り着いたのは、安らかな死を求める人々が暮らす施設「解脱の家」。はじめは衝突しあうも、雄大に流れるガンジス河は、次第に父子の関係をほぐしていく。旅立つ者の心の動き、それを見守る 家族のまなざし。果たして、ダヤは幸福な人生の終焉を迎えられるのかー?
ヴェネチア国際映画祭でビエンナーレ・カレッジ・シネマ部門エンリコ・フルキニョーニ賞を受賞し、映画批評家サイト「ロッテン・トマト」驚異の満足度100%を打ち出した本作。誰にでも訪れる「死」というテーマを、ユーモアと人情味溢れるタッチで描き、不器用な親子と、個性的な人々が織りなす心温まる物語を描いている。
ヴェネチア国際映画祭では10分間のスタンディングオベーションが鳴り響き、「人生、死、そして絆についての心温まる宝石のような一品」(GlamSham)、「あなたが今年目にする中で最高の1本!」(Mid-day)と 、世界中から称賛が寄せられている。
主演は『マダム・イン・ニューヨーク』などに出演の、インドを代表する名優アディル・フセイン。監督・脚本は弱冠27歳の新鋭監督シュバシシュ・ブティアニ。
10月27日(土)より岩波ホールほか全国順次公開!
公式サイト
キャスト
アディル・フセイン、ラリット・ベヘル 他
スタッフ
監督・脚本:シュバシシュ・ブティアニ
英題:HOTEL SALVATION
原題:Mukti Bhawan
日本語字幕:藤井美佳
協力:エア インディア
2016年/インド/99分/カラー/シネスコ
配給:ビターズ・エンド
レビュー
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死を迎えるということ
評価:
★★★★★ (5点)
投稿者:kazhr2018-12-31
インド人、ヒンドゥー教の教義を知らなくても、インド人が死を迎える準備や死そのものをどう考えているのか、映像でもって示してくれます。
日本人の精神性にも訴えかける、インド映画らしくない静かな家族ドラマ、人間ドラマでした。
是枝裕和監督にリメイクして頂きたい
評価:
★★★★★ (4点)
投稿者:アネモニックネーム2018-10-11
冒頭部分は「インドの風習を知らないとついていけない」印象でしたが、ストーリーが展開すると、「人間とは? 家族とは?」と考えさせられました。
「ヴェネチア国際映画祭で10分間のスタンディングオベーション(試写会場での配布チラシの記載)」の触れ込みは本物。リメイクされれば日本でも支持されると思います。
そのリメイクは是枝裕和監督に期待したい(して頂けるかどうかわかりませんが)。「人の本性」に掛る重いテーマを綺麗な映像に仕上げてしまう「是枝マジック」の神髄が炸裂すること間違いなし。どんなキャスティングを用意なさるか、先ずはこの点から興味を惹かれます。
「海街diary(2015年)」を思い出しながら、そんなことを考えました。