七つの会議

2018-12-12
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会

原作・池井戸潤 × 主演・野村萬斎 × 監督・福澤克雄
『平成』最後の企業犯罪エンターテインメント

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しかこなさず定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島(及川光博)が新課長として着任する。
会社の“顔”である一課で、成績を上げられずに場違いすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

「陸王」、「下町ロケット」、「オレたちバブル入行組」などの半沢直樹シリーズほか、代表作は数知れず。企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける作家・池井戸潤。その作品群の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』がついにスクリーンに登場する。
主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。メガホンをとるのは『祈りの幕が下りる時』などの福澤克雄監督。池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いたその手腕で、複雑な心情の変化を緻密に、息をのむストーリー展開をダイナミックに描き出す。

2019年2月1日(金)より東宝系にて公開
公式サイト

キャスト

野村萬斎
香川照之 及川光博 片岡愛之助
音尾琢真 藤森慎吾 朝倉あき 岡田浩暉 木下ほうか 吉田羊
土屋太鳳 小泉孝太郎 溝端淳平 春風亭昇太 立川談春 勝村政信
世良公則 鹿賀丈史 橋爪功 北大路欣也

スタッフ

原作:池井戸潤『七つの会議』(集英社文庫刊)
監督:福澤克雄
配給:東宝

レビュー

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サラリーマンの現実

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:jupimar2019-04-29

企業、組織内の人間の階層化社会をうまく描いている。コンプライアンスと言う言葉は実際には動作していない企業論理が実にうまく描かれている。 すべてのサラリーマンは見るべき。 歌舞伎・能楽界より、一流の役者の競演も見ごたえあり。