ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜

2018-12-13
(c) 2018 WH Films Ltd

<アカデミー賞受賞監督が手掛ける、ホイットニー・ヒューストン財団正式公認作品>歌姫の知られざる素顔に迫るドキュメンタリー

どこまでも伸びる圧倒的な歌唱力を備え、ポップス史上に燦然と輝く奇跡のミューズ、ホイットニー・ヒューストン。80年代から90年代の全盛期、メディアを通して見る彼女は常に溌剌としていて、眩いばかりの笑顔を弾けさせていた。
そのパワフルな存在感は、性別、国境、世代、そして人種までをも超えて、同時代を生きた人々に大きな活力を与えた。しかし、『ボディーガード』の成功とボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題ばかりが取り沙汰される様になり、48歳という若さで不慮の死を遂げてしまう。いったい彼女に何があったのか?メディアの前では常に笑顔で陽気なスター、でも心の奥底は傷ついた少女。抱えていた複雑な感情をさらけ出し、波乱万丈な自らの人生と重ね合わせ歌にぶつけ続けたー。あの時代、あの瞬間、あの美声は確かにそこに存在していた。 ホイットニー・ヒューストン財団が初公認となる本作のメガフォンをとったのが、『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』などを手掛ける、アカデミー賞受賞監督ケヴィン・マクドナルド。世間にあふれたゴシップにとらわれることなく、膨大な映像記録を丹念にリサーチを敢行。初公開となるホームビデオや貴重なアーカイブ映像、未発表音源とともに、家族、友人、仕事仲間などの証言を紡ぎ合わせることで見えてきた彼女の真の姿とは?その知られざる素顔に鋭く、フェアに迫る傑作ドキュメンタリー。

★STAR CHANNEL MOVIES作品★
<STAR CHANNEL MOVIESとは?>
映画専門サービスのスターチャンネルが、映画本来の魅力、感動と興奮と涙と笑いがいっぱい詰まった良質の作品を、世界中から厳選してお届けする、映画のラインナップです。

1月4日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト

キャスト

ホイットニー・ヒューストン、シシー・ヒューストン、エレン・ホワイト、メアリー・ジョーンズ、パット・ヒューストン、ボビー・ブラウン、クライヴ・デイヴィス、ジョン・ヒューストン、ケヴィン・コスナー、ケニー“ベイビーフェイス”エドモンズ

スタッフ

監督:ケヴィン・マクドナルド
製作:サイモン・チン『シュガーマン 奇跡に愛された男』、ジョナサン・チン、リサ・アースパマー
編集:サム・ライス=エドワーズ
撮影:ネルソン・ヒューム
2018年/イギリス/英語/120分/カラー/5.1ch/アメリカンビスタ
原題:WHITNEY
提供:東北新社
配給:ポニーキャニオン/STAR CHANNEL MOVIES

レビュー

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最高で最低のホイットニーの全て

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:とえ2019-01-13

ホイットニー・ヒューストンの生涯をたどったドキュメンタリー映画 かなり衝撃的な内容で、これが全部嘘で、よくできたフィクションだったら良いのにと思った 私がホイットニーを知ったのは、中学生の時だった そして、彼女は私にとって、初めてはまった洋楽の歌手になった。 そのため、私には彼女はとても特別な存在なのだ その私がこの映画を観て、この中には私が大好きなホイットニーがいっぱい詰まっていると思った デビューしたてのキラキラした彼女も、映画「ボディガード」で頂点に立ったスターの彼女も、しっかりとこの映画の中に収められていた しかし、その反面で、私の知らないホイットニーをたくさん知ることになってしまった できる限りたくさんの人にこの映画を観て欲しいから、詳しくは語らない しかし、この映画の中には、現在のアメリカが抱えている問題の全てが詰まっていた ドラッグ依存症、DV、児童虐待、育児放棄、人種差別などなど、なんでもありのてんこ盛り 奇しくも「アリー/スター誕生」と同時期に公開されているけれど(わざとぶつけたのかな??)、この映画のホイットニーの生活の凄まじさを思うと、「アリー/スター誕生」で描かれるスターの苦悩はファンタジーにさえ思えてくる これは、ホイットニーの話だけれど、きっと、マイケル・ジャクソンの話でもあり、リバー・フェニックスの話でもある スターたちが、スポットライトの下にい続けるのが耐えられず、そこから少しだけ逃げようと思った時、つい、誘惑に負けて悪魔の手を握ってしまうことがある 一度、その誘惑に負けてしまうと、そこから戻ることは、とても難しいのだ あの、ホイットニーがスター街道を歩いてえた頃、私たちは、何も考えずに「ホイットニーの新曲はまだかなぁ」と考えていたけれど、本人は、追いかけてくる悪魔を振り払おうとして、毎日を生きていたのだ その姿はファンをガッカリさせ、そしてホイットニーはマスコミから叩かれ、さらなる闇へと落ちていく…という悪循環 その裏にどんな顔があろうとも、ホイットニー・ヒューストンは偉大な歌手であったことに変わりはない 私は、彼女の歌に何度も助けられて生きてきた そんな私が彼女にできるのは、今でも時々、彼女の歌声を聴くことだと思う これは、ファンにとっては、とても衝撃的な内容だけれど、アメリカの社会問題を凝縮させて描写している作品でもあるので、ホイットニーを知らない人でも、見応えのあるドキュメンタリー映画になっていると思う 興味のある人はぜひ、彼女を偉大な歌声を劇場で聴いて欲しい