グリーンブック

2019-01-09
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第76回ゴールデン・グローブ賞(作品賞/助演男優賞/脚本賞)最多3部門受賞!正反対のふたりの“まさかの友情”を描いた感動実話

1962年、N.Y.のナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、ガサツで無学だが腕っぷしはもちろんハッタリも得意で周囲から一目置かれていた。
そんな彼がある黒人ピアニストにコンサートツアーの運転手として雇われる。
彼の名前はドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)、ケネディ大統領のためにホワイトハウスでも演奏する天才。なぜか危険な南部での演奏ツアーを目論んでいた。
二人は、<グリーンブック=黒人用旅行ガイド>を頼りに、出発するのだが―。

トニー・リップに扮するのは、『はじまりへの旅』と『イースタン・プロミス』で2度アカデミー賞(R)にノミネートされたヴィゴ・モーテンセン。クセの強い役柄を演じてきたデンマーク系の個性派俳優が14キロも体重を増量し、ブコツで無学だが生き抜く知恵と力に溢れたイタリア系の男へと、心身ともに変貌を遂げた。 ドクター・シャーリーには、『ムーンライト』でアカデミー賞(R)を獲得したマハーシャラ・アリ。上流階級の人々の間で人気者となるが、どこにも居場所のない孤独な魂を抱えたアーティストが、無遠慮なトニーのアプローチに徐々に心を開いていく姿を、ユーモアと温かみをこめて演じた。
トニーの愛らしくも強い妻ドロレスには、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のリンダ・カーデリーニ。実は生涯続いていたという二人の友情を、トニー本人の息子が愛と敬意を込めて製作。その企画に『メリーに首ったけ』などコメディの名手として高く評価されるピーター・ファレリーが監督を熱望し、キャリア初の感動作を傑作に昇華させた。
全く違う世界に住む二人の壮大なズレに笑い、南部へツアーに出たドクター・シャーリーの本当の目的に胸を熱くし、極上かつ洒落たラストにスタンディングオベーションを贈らずにいられない、痛快で爽快、驚きと感動の実話。

3月1日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト

キャスト

ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ

スタッフ

監督:ピーター・ファレリー
提供:ギャガ、カルチャア・パブリッシャーズ
原題:GREEN BOOK/2018年/アメリカ/130分
字幕翻訳:戸田奈津子
配給:GAGA

レビュー

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笑いあり涙あり

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:ララサラ2019-08-22

笑いあり涙ありの心温まるストーリーに感動できる素敵な作品でした。運転手がトニーでなかったら、辛い旅になってたと思います。彼のぶっきらぼうさと強さと明るさがあってこそでしたね。本当に何度も笑わせてくれました。綺麗に描かれすぎなラストもあれはあれで良かったです。

あっさりしている

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:TAIYAMA2019-04-03

厳しい人種差別や矛盾を柔らかく楽しいテイストで描き、見やすい反面、ちょっとあっさりしているなと思ってしまった。

笑いあり涙あり

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:issiy2019-02-28

アカデミー賞ノミネートと聞いた時から気になっていた本作。期待を裏切らない笑いと涙の映画でした。マハーシャラ・アリがフライドチキンを初めて食べるシーンはかわいくて笑えました!ヴィゴ・モーテンセンも役作りのために増量。ぶっきらぼうな用心棒トニーと黒人ピアニストのドクター、ふたりが旅を通して心を通じ合わせる。実話というのが、さらに感動が増しました。アメリカの当時の人種差別は観ていて心が痛みましたが、それ以上に感動のストーリーです。

すごく良かった

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:いしざき2019-02-23

泣けて笑えて正面から良い作品だったと言える。 二人の掛け合いが微笑ましくて笑えるところなのに何回も涙出た。 素人臭いコメントだけど最強のふたりに似て非なる感じ。最初の印象もそうだったけど、似て非なる。 あとわりと常に音楽が流れてるのも観やすさに拍車かけてると思う、個人的に。 ヴィゴモーテンセンがぶっきらぼうだけどお調子者で機転の利くちょい悪オヤジ(語彙力クソ)を演じてて、タンクトップ+トランクスでお腹でてる姿に感動…。笑 マハーシャラアリは長身細身なんだなーと際立った。 あと関係ないけどgleeの校長先生出てて序盤から動揺した。笑 ちなみに配布されたプレスシートによるとシャーリーは同性愛者でもあったようですが、その部分は作品には反映されてませんでした。 そこも含め大変な人生だったんだろうな、強い人だったんだなと思った。 個人的な話ですけどまだ映画に目覚める前、中学生の頃にロードオブザリングでヴィゴモーテンセンかっこ良すぎ!!ってなって、人生で初めて興味を持った海外俳優さんでした。 他の大作によく出るスターと違って、ジャンルや規模に関わらず結構個性的な作品にも出て評価されててカッコ良いなと思ってて、 そのヴィゴモーテンセンが主演の時点で気になってたんですけど、 はじまりへの旅がツボらなかった事もあり、今作はツボって素敵な作品でほんと良かった…。 チキンと手紙のくだりが本当好き。

ファレリーが目指してきた理想

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:じぇれ2019-02-21

ピーター・ファレリーは誤解され続けた映像作家だ。 彼は毒を持って理想を描く。 『2人の男と1人の女』では、白人妻が浮気をした結果産まれた肌の黒い子供たちと肌の白いジム・キャリーの間に育まれる親子の絆を描いた。 そう、タブーにすることこそ差別であり、徹底的にいじりあえる関係性を築けてこそ真の平等だと、ファレリーは繰り返し描いてきた。 それを誰にでも呑み込みやすいマイルドさで描いたのが、本作『グリーンブック』。 トニーとドンが紡ぐ爽やかでいて神聖な友情に涙してほしい。 そして、ファレリーの過去作を見直してほしい。 きっと、少しだけ優しい世界が築けるはずだから。

笑わせながら感動させるバディムービー

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:とえ2019-02-12

良い話だった! 時には笑わせながら、その背景にある問題点もきっちりと描きつつ 最後にはホッコリ心が温まる作品だった 1962年のアメリカ 当時、最高の黒人ピアニストと言われたドク・シャーリー(マハーシャラ・アリ)が南部へ二ヶ月間のコンサートツアーに行くために、イタリア系白人のトニー・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)を運転手に雇う しかし、トニーは黒人嫌いな上、育ちも考え方もドクとは違い、二人は何事にも対立しあっていた この映画は、そんなドクとトニーの友情を描いたバディムービーである タイトルにある「グリーンブック」とは、その当時に実在していた黒人向けのガイドブックのこと というのも、この当時のアメリカ南部では、黒人の入れる場所と、入れない場所があり、グリーンブックは「黒人が入っても良い場所」が記載されているガイドブックなのだ トニーは、そのグリーンブックを頼りに、ドクが泊まれるホテルを選びながら二ヶ月間の旅に出た しかし、その差別の現実は、かなり衝撃的だった これだけを守れば良いという統一された法律だけでなく、州ごとに様々な規定があって、本当に「グリーンブック」が無いと、旅行できないような状況だっただろうと思う それも、たかだか50年前のできごとだ 未だに、差別がなくなっていないと言われても、そうだろうなと思ってしまう トニーとドクが行く先々で困難にぶつかるのを観て、差別というのがいかに愚かなことかというのが浮き彫りになっていく 明らかに理不尽なことを言っているのは、常に差別する側の方だからだ そんな日々を過ごしているうちに、初めは差別主義者だったトニーも、差別される側の立場になり、差別することの愚かさを知ることになる そのようすを観ると「グリーンブック」というのは、今思えば恥の記録だったんだなと思う その中で、常に自分を負けずに勇気を持って堂々と毅然とした態度でいたドクは、とても立派な人だと思う 本来なら、ドクは北部で裕福な白人相手にピアノを弾いていれば、こんな辛い目にはあわなかったのに、それでも、南部でツアーをしたいと思ったドクの勇気に感動させられた この映画は誰が観てもわかるようにできているので、ぜひ、たくさんの人に観て欲しいと思う