レビュー
笑いあり涙あり
笑いあり涙ありの心温まるストーリーに感動できる素敵な作品でした。運転手がトニーでなかったら、辛い旅になってたと思います。彼のぶっきらぼうさと強さと明るさがあってこそでしたね。本当に何度も笑わせてくれました。綺麗に描かれすぎなラストもあれはあれで良かったです。
あっさりしている
厳しい人種差別や矛盾を柔らかく楽しいテイストで描き、見やすい反面、ちょっとあっさりしているなと思ってしまった。
笑いあり涙あり
アカデミー賞ノミネートと聞いた時から気になっていた本作。期待を裏切らない笑いと涙の映画でした。マハーシャラ・アリがフライドチキンを初めて食べるシーンはかわいくて笑えました!ヴィゴ・モーテンセンも役作りのために増量。ぶっきらぼうな用心棒トニーと黒人ピアニストのドクター、ふたりが旅を通して心を通じ合わせる。実話というのが、さらに感動が増しました。アメリカの当時の人種差別は観ていて心が痛みましたが、それ以上に感動のストーリーです。
すごく良かった
泣けて笑えて正面から良い作品だったと言える。 二人の掛け合いが微笑ましくて笑えるところなのに何回も涙出た。 素人臭いコメントだけど最強のふたりに似て非なる感じ。最初の印象もそうだったけど、似て非なる。 あとわりと常に音楽が流れてるのも観やすさに拍車かけてると思う、個人的に。 ヴィゴモーテンセンがぶっきらぼうだけどお調子者で機転の利くちょい悪オヤジ(語彙力クソ)を演じてて、タンクトップ+トランクスでお腹でてる姿に感動…。笑 マハーシャラアリは長身細身なんだなーと際立った。 あと関係ないけどgleeの校長先生出てて序盤から動揺した。笑 ちなみに配布されたプレスシートによるとシャーリーは同性愛者でもあったようですが、その部分は作品には反映されてませんでした。 そこも含め大変な人生だったんだろうな、強い人だったんだなと思った。 個人的な話ですけどまだ映画に目覚める前、中学生の頃にロードオブザリングでヴィゴモーテンセンかっこ良すぎ!!ってなって、人生で初めて興味を持った海外俳優さんでした。 他の大作によく出るスターと違って、ジャンルや規模に関わらず結構個性的な作品にも出て評価されててカッコ良いなと思ってて、 そのヴィゴモーテンセンが主演の時点で気になってたんですけど、 はじまりへの旅がツボらなかった事もあり、今作はツボって素敵な作品でほんと良かった…。 チキンと手紙のくだりが本当好き。
ファレリーが目指してきた理想
ピーター・ファレリーは誤解され続けた映像作家だ。 彼は毒を持って理想を描く。 『2人の男と1人の女』では、白人妻が浮気をした結果産まれた肌の黒い子供たちと肌の白いジム・キャリーの間に育まれる親子の絆を描いた。 そう、タブーにすることこそ差別であり、徹底的にいじりあえる関係性を築けてこそ真の平等だと、ファレリーは繰り返し描いてきた。 それを誰にでも呑み込みやすいマイルドさで描いたのが、本作『グリーンブック』。 トニーとドンが紡ぐ爽やかでいて神聖な友情に涙してほしい。 そして、ファレリーの過去作を見直してほしい。 きっと、少しだけ優しい世界が築けるはずだから。
笑わせながら感動させるバディムービー
良い話だった! 時には笑わせながら、その背景にある問題点もきっちりと描きつつ 最後にはホッコリ心が温まる作品だった 1962年のアメリカ 当時、最高の黒人ピアニストと言われたドク・シャーリー(マハーシャラ・アリ)が南部へ二ヶ月間のコンサートツアーに行くために、イタリア系白人のトニー・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)を運転手に雇う しかし、トニーは黒人嫌いな上、育ちも考え方もドクとは違い、二人は何事にも対立しあっていた この映画は、そんなドクとトニーの友情を描いたバディムービーである タイトルにある「グリーンブック」とは、その当時に実在していた黒人向けのガイドブックのこと というのも、この当時のアメリカ南部では、黒人の入れる場所と、入れない場所があり、グリーンブックは「黒人が入っても良い場所」が記載されているガイドブックなのだ トニーは、そのグリーンブックを頼りに、ドクが泊まれるホテルを選びながら二ヶ月間の旅に出た しかし、その差別の現実は、かなり衝撃的だった これだけを守れば良いという統一された法律だけでなく、州ごとに様々な規定があって、本当に「グリーンブック」が無いと、旅行できないような状況だっただろうと思う それも、たかだか50年前のできごとだ 未だに、差別がなくなっていないと言われても、そうだろうなと思ってしまう トニーとドクが行く先々で困難にぶつかるのを観て、差別というのがいかに愚かなことかというのが浮き彫りになっていく 明らかに理不尽なことを言っているのは、常に差別する側の方だからだ そんな日々を過ごしているうちに、初めは差別主義者だったトニーも、差別される側の立場になり、差別することの愚かさを知ることになる そのようすを観ると「グリーンブック」というのは、今思えば恥の記録だったんだなと思う その中で、常に自分を負けずに勇気を持って堂々と毅然とした態度でいたドクは、とても立派な人だと思う 本来なら、ドクは北部で裕福な白人相手にピアノを弾いていれば、こんな辛い目にはあわなかったのに、それでも、南部でツアーをしたいと思ったドクの勇気に感動させられた この映画は誰が観てもわかるようにできているので、ぜひ、たくさんの人に観て欲しいと思う