ビリーブ 未来への大逆転

2019-02-04
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<フェリシティ・ジョーンズ×アーミー・ハマー>1970年代、世紀の裁判に挑んだ女性弁護士の爽快な逆転劇を描く感動の実話

貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグは、「すべてに疑問を持て」という亡き母の言葉を胸に努力を重ね、名門ハーバード法科大学院に入学する。1956年当時、500人の生徒のうち女性は9人で、女子トイレすらなかった。家事も育児も分担する夫のマーティの協力のもと首席で卒業するが、女だからというだけで雇ってくれる法律事務所はなかった。やむなく大学教授になったルースは、70年代になってさらに男女平等の講義に力を入れる。
それでも弁護士の夢を捨てられないルースに、マーティがある訴訟の記録を見せる。ルースはその訴訟が、歴史を変える裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出るのだが──。

今なお、アメリカで最高裁判事を最高齢の85歳で勤め、スーパーヒーロー的存在となったルース・ギンズバーグの若かりし弁護士時代を演じるのが、フェリシティ・ジョーンズ。彼女を信じ、支え続けた夫のマーティには『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー。彼女を信じ、支え続けた最高の旦那を好演している。
さらに、『ミザリー』のオスカー女優キャシー・ベイツが伝説の弁護士役で出演。監督は『ディープ・インパクト』のミミ・レダー。未来を信じ、今を変えようと立ち上がった女性の勇気溢れる姿を力強く描き出した。
貧しさと差別をバネに、弱い立場の人々と手を組んで、権力に立ち向かうルースの逆転劇に、心の拳を高く振り上げずにはいられない爽快な感動の実話。

3月22日 TOHOシネマズ 日比谷他 全国ロードショー
公式サイト

キャスト

フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』、アーミー・ハマー『君の名前で僕を呼んで』、キャシー・ベイツ『ミザリー』

スタッフ

監督:ミミ・レダー『ディープ・インパクト』
主題歌:KESHA「Here Comes The Change」((ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
原題:ON THE BASIS OFSEX
配給:ギャガ

レビュー

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「当たり前」に疑問を持つことの大切さ

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:とえ2019-03-24

これは素晴らしい映画だった〜 後に、最高裁判事を務めるルース・ギンズバーグが男女同権を求めて戦った実話を映画化 今朝、テレビを観ていたら「はとバスのバスガイドに初めて男性が採用された」という話題がニュースになっていた これまで、男性のバスガイドがいなかったことがとても意外だったけど、 それは、これまで私たちたちが「バスガイドは女性の仕事だ」と勝手に思い込んでいたということでもある さすがに日本でも、現在の法律上では男女同権になっているけれど、 そういう細かい性差は未だにいろんな職業で見受けられる この映画のルース・ギンズバーグは、1970年代に法律上のそういう性差の一つ一つに疑問を持ち それが「法律違反である」と国を相手に訴えた弁護士だ この映画では、ルースが国を相手に訴えてるまでの生い立ちと、訴えることになったきっかけを描いている 先程のはとバスの話に戻ると、これまでも、バスガイドに男性の希望者がいたそうだが、採用されなかったらしい ルースは、それを1970年代に既に「それは性差別であり、間違っている」と言って訴えたのだ 恐らく、当時の日本でそれを訴えれば「バスガイドには女性がいいに決まってる」と誰もが思ったはずだし、訴訟にもならなかっただろう それは、アメリカでも同じで、ルースは、法曹界の大物たちから鼻で笑われていた そこの「当たり前」と思われていたことに疑問を持ち、実際に行動したから、彼女は素晴らしいのだ その上で、周囲からのプレッシャーを恐れず、意思を変えずに立ち向かって行ったからこそ、後に最高裁判事にまでなる弁護士になったのだろう そんな彼女から、道を切り開く勇気と、力強さをもらった作品だった そして、また、そんなルースを演じたフェリシティ・ジョーンズが素晴らしかった 彼女はいつも、芯が強くて賢い女性を演じているけれど、今回も、そんな彼女の良さが存分に生かされている作品だった #metoo運動 以来、女性が強い映画が積極的に作られるようになって、良い時代が来たなぁと思う