ふたりの女王 メアリーとエリザベス

2019-02-13
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<第91回アカデミー賞(R)2部門ノミネート>シアーシャ・ローナン × マーゴット・ロビー豪華共演でおくる壮大な宮廷ドラマ

生後すぐにスコットランド女王、16歳でフランス王妃となったメアリー・スチュアートは、未亡人となった18歳にスコットランドへ帰国し王位に戻る。 さらに、メアリーは隣国イングランドの王位継承権を主張、エリザベスI世の権力を脅かす。
恋愛、結婚、出産を経験し、若く美しく自信にあふれたメアリーに複雑な想いを抱くエリザベス。誰よりも理解し合えたはずの孤独な若き女王たちは、従姉妹でありながら恐れ合い、それぞれ陰謀渦巻く宮廷の中で運命に翻弄され戦うのだった……。

本作は、スコットランド女王メアリー・スチュアートとイングランド女王エリザベスI世の波乱に満ちた人生を描く。メアリー・スチュアートのもって生まれた高潔さ、激情をシアーシャ・ローナンが鮮烈に演じ、エリザベスI世の気高さ、繊細さ、孤独をマーゴット・ロビーが緊張感をもって体現。
16世紀英国を揺るがしたふたりの女王の熾烈な戦いを、観客は息を止めて見守る。これまでに語られてきたメアリー・スチュアートとエリザベスI世の常識を覆す、新しい英国王室の物語が誕生した。

3/15(金)より TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー!
公式サイト

キャスト

シアーシャ・ローナン マーゴット・ロビー ジャック・ロウデン ジョー・アルウィン デヴィッド・テナント ガイ・ピアース

スタッフ

監督:ジョージー・ルーク
脚本:ボー・ウィリモン
音楽:マックス・リヒター
2018年/イギリス/124分 ユニバーサル作品
配給:ビターズ・エンド、パルコ

レビュー

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男社会の中で戦ったふたりの女王

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:とえ2019-02-28

時代に翻弄されたふたりの女王を、ふたりの才能あふれる若手女優が演じるのを楽しむ作品だった エリザベス女王とは、かつてケイト・ブランシェットも演じたヴァージン・クイーンこと、エリザベス1世 そのエリザベス1世を、マーゴット・ロビーが演じている あの時代、16世紀のスコットランドを統治していたのが、シアーシャ・ローナン演じる女王メアリーだった 序盤は、そのメアリーがイギリスの王位継承権を持っていることを主張して、イギリスも自分のものにしようとするところから始まる その時は、野心溢れる若い女王が、のし上がっていく話なのかな…と思っていたのだけど、次第に旗色が悪くなっていく 一方で、エリザベスはそんな美貌とカリスマに溢れたメアリーを横目で見ながら嫉妬している この映画の見所は、そんなふたりの対立にある 私としては、あのエリザベス女王の時代に、スコットランドにメアリー女王がいたなんて知らなくて ほぉーと思いながら見ていた しかし、時代は16世紀、いくら女王に力があるといっても、よく思わない男性たちはいくらでもいるわけで、様々な陰謀が仕掛けられる メアリーも負けじと戦うわけだけれど… この映画の中で描かれていることが全てではないらしく、虚実を織り交ぜて描かれているらしい なので、演出もあるとは思うけど、火花散るふたりの女王の対立は、華やかで、美しく、それでいて切なさ感じられるものだった あぁ、なんて酷い時代に女王になってしまったふたりなんだと思わずにはいられなかった そして、何より、シアーシャ・ローナンと、マーゴット・ロビーのふたりを観ているだけで、十分楽しめた作品だった 今年のアカデミー賞では、衣装デザイン賞と、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされていて、確かに、とても個性的で美しいデザインだった