記者たち〜衝撃と畏怖いふの真実〜

2019-02-08
(C)2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

<『スタンド・バイ・ミー』ロブ・ライナー監督>仕組まれたイラク戦争、その真相を追い続けた記者たちのゆるぎない信念の物語

2002年、ブッシュ大統領はフセイン政権の倒壊を計り、「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク侵攻に踏み切ることを宣言。国中記者達が、政府の発言を追認するなか、新聞社ナイト・リッダーの記者たちは、政府内部の匿名情報により、「大統領は嘘と偽造された情報をもとに戦争を開始する」という、衝撃の真実に辿り着く。

記者たちには、『スリー・ビルボード』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で注目をあびたウディ・ハレルソン、『X-MEN』のジェームズ・マースデン、アカデミー賞(R)俳優のトミー・リー・ジョーンズ。そして、『スタンド・バイ・ミー』、『最高の人生の見つけ方』など、大ヒット作を世に送り出したロブ・ライナーが監督兼俳優を務め、記者たちを束ねる支局長を情熱たっぷりに演じている。ほかキャストには、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジェシカ・ビール。
「イラク戦争開戦時から構想していた」という監督の長年の想いが込められた本作、周囲からの批判と反発があっても、家族や恋人の大切な明日を守るために、そして無意味な戦争を止めるために、仲間と共に取材を続ける記者たちの姿は、観る者の胸を熱くする、極上の社会派ドラマが誕生した。

3月29日(金)〜
大阪ステーションシティシネマ、布施ラインシネマ
シネ・リーブル神戸
3月30日(土)〜 京都シネマ

公式サイト

キャスト

ウディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、ロブ・ライナー、
ジェシカ・ビール、ミラ・ジョボビッチ、トミー・リー・ジョーンズ

スタッフ

監督:ロブ・ライナー『スタンド・バイ・ミー』
2017年/アメリカ/91分/原題:SHOCK AND AWE/字幕監修:池上彰
配給:ツイン

レビュー

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私たちは何を信じるべきなのか

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:とえ2019-04-12

もしも、政府が嘘をついていて、報道側もその政府の嘘を鵜呑みにしていたら、私たちは、何を信じればいいのか それは、911のテロとの戦い後にアメリカで実際に起きた話で、この映画では、その時、唯一真実を報道した小さな新聞社を舞台に描かれている 「その時、政府では何が起きていて、なぜ、米軍がイラク侵攻をすることになったのか」については、今週末公開の「バイス」で描かれているので、この映画は「バイス」とセットで観るべき作品だった 「バイス」を先に観てしまった側からすると、これは「バイス」程の衝撃はないものの、当時のブッシュ政権の酷さを再認識したし、マスコミ側も混乱していたんだなということがよくわかる きっと、チェイニーや、ラムズフェルドが、そこまで酷いことをするとは思っていなかったんだろう ここで気をつけなくてはいけないのは、政府がすることに対して、政府側の人間だけでなく、必ず、政府と利害関係のない人々の意見も聞くべきということ この映画の記者たちが真相を知ることができたのは、小さな新聞社ゆえに、政府の大物にインタビューできず、政府から離れた立場の人々にインタビューせざるを得なかったからだ それが、結果として、真実に繋がった そこからして、どんな時も、冷静な立場からの意見がなければいけないなと思った