アマンダと僕

2019-05-13
(C)2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA

ある日突然、大切な人を不条理に奪われたらー。消えない悲しみを分かち合い、寄り添って生きようとする青年と少女を描いた感動作

夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。穏やかで幸せな生活を送っていたが―突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を任されることに…。若いダヴィッドには親代わりになるのは荷が重く、アマンダは母親の死を理解できずにいた。しかし、消えない悲しみを抱えながらも二人の間に少しずつ絆が芽生えはじめる―。

ある日突然、大切な人を不条理に奪われてしまったら?遺された人たちは、どのように折り合いをつけながらその先の人生を生きていくのか。どの世界にも起こり得る、突然の喪失からまた癒えるまでを、本作は青年と少女に寄り添い映し出す。
主演は、フランスで主演作が立て続けに公開される大注目の若手俳優ヴァンサン・ラコスト。アマンダ役には、監督が見出した奇跡の新星イゾール・ミュルトリエ、そして恋人レナ役は『グッバイ・ゴダール!』のステイシー・マーティンが好演。
「人間が立ち直る力を、静かに感動的に祝福している」(ハリウッド・リポーター)、「深く胸を打つ、まさに完璧な映画!」(フィガロ)と世界が大絶賛。さらに第31回東京国際映画祭では審査員満場一致で東京グランプリ&最優秀脚本賞のW受賞に輝く。希望の光が差し込むラストは、観客を大きな感動に包み込んだ。

第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門 マジックランタン賞
第31回東京国際映画祭 東京グランプリ/最優秀脚本賞W受賞


6月22日(土)、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!
公式サイト

キャスト

ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトリエ、ステイシー・マーティン、オフェリア・コルブ、マリアンヌ・バスレー、ジョナタン・コーエン、グレタ・スカッキ

スタッフ

監督・脚本:ミカエル・アース
共同脚本:モード・アムリーヌ
撮影監督:セバスチャン・ブシュマン
音楽:アントン・サンコ
エンディング曲:ジャーヴィス・コッカ―
2018年/フランス/107分/ビスタ/原題:AMANDA
配給:ビターズ・エンド

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レビュー

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悲しみに寄り添い合う2人

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:とえ2019-06-29

時間を追うごとにじわじわと心が温かくなる映画だった パリで暮らす7歳のアマンダはママと2人暮らし 学校が終わると、近くで暮らすママの弟のデヴィッドが迎えに来てくれる しかしある時、ママが亡くなってしまい、生活が一変する 24歳のデヴィッドは、大好きな姉を失った悲しみに暮れる間も無く、アマンダの後見人になって彼女を引き取るか、それとも、施設に預けるのか の選択に迫られる… これは人の喪失感についての映画だった 大切な人を失った悲しみから、どうやって立ち直るのかについて、子供の視点で描かれている 7歳の子供に、ある日突然「お母さんが死んだよ」と言った時、頭の中では「もう会えない」と理解できても、本当に「亡くなった」ことを理解するには時間がかかる この映画は、その「立ち直る時間とペース」を、とても自然に描いた作品だった アマンダはまだ7歳で、死を理解できないだけでなく、彼女の叔父さんであるデヴィッドも24歳で、まだまだ若い デヴィッドは、経済的にも、精神的にも自立する過程にあって、まだ頼りない そんな幼いアマンダとデヴィッドが、深い悲しみから立ち直ろうとしていく 私は、その同じ悲しみや、痛みを抱えた人々が、自分たちのペースで支え合い、助け合っていく姿がいいなあと思った この手のタイプの映画では、すごく悲しませたり、頑張って立ち直させたりしがちだけど、この映画は、それがない 彼らが、普通に生活する中で、呼吸をするペースで、悲しみ、立ち直っていく その自然な感じと、彼らを見つめる視線が優しくていいなぁと思った 自分が深く悲しんでいることに気付く瞬間も、また、そこから立ち直る時間も、人それぞれなのだ また、アマンダを演じている子役の女の子が、とても自然で驚かされた 悲しいことがあった時、無理に立ち直ろうとする必要はない 時には、周りの人たちに頼ったり、会話をしていくことで、自然と立ち直れているものだと、この映画を観て思った