第三夫人と髪飾り

2019-08-07
(C)copyright Mayfair Pictures.

東洋の美を湛えるベトナムの世界遺産を舞台に描かれる、ある一族のファミリーヒストリー

19世紀の北ベトナム。14歳のメイは絹の里を治める富豪のもとに、三番目の妻として嫁いでくる。穏やかでエレガントな第一夫人には息子がひとり、美しく魅惑的な第二夫人には娘が三人いたが、一族にはさらなる男児の誕生が待ち望まれていた。やがて、まだ無邪気だったメイは、この家では世継ぎを産んでこそ“奥様”になれることを知る。若き第三夫人がやってきたことで静かな里はさざめきたち、女たちのドラマが幕を開けるのだった――。

監督はスパイク・リー(『ブラック・クランズマン』監督)が才能を絶賛し、またトラン・アン・ユン(『青いパパイヤの香り』『夏至』監督)が本作の美術監修を手掛けるなど、巨匠たちも大きな期待を寄せる女性監督アッシュ・メイフェア。自身の曾祖母の体験をもとに脚本を執筆、数カ月間キャストともにロケ地で19世紀の暮らしをするなど徹底したこだわりで、実に5年の歳月をかけて完成させた。本国ベトナムをはじめ東南アジア諸国では、一夫多妻のテーマはもとより官能的な描写が大きな物議を醸した一方で、トロント国際映画祭、シカゴ国際映画祭をはじめ世界の51の映画祭で話題を呼び、数々の映画賞に輝くなど物議と絶賛入り乱れた衝撃のデビュー作だ。

10/11(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
公式サイト

キャスト

トラン・ヌー・イェン・ケー、グエン・フオン・チャー・ミー、マイ・トゥー・フオン(Maya)

スタッフ

監督・脚本:アッシュ・メイフェア
製作:チャン・ティ・ビック・ゴック、アッシュ・メイフェア
エグゼクティブ・プロデューサー:ダン・ティ・ホアン・イェン、ダン・タイン・タム
撮影:チャナーナン・チョートルンロート
美術:ドー・チョン・アン
衣装:チャン・フオン・ターオ
メイク:グエン・キュウ・トゥー
編集:ジュリー・ベジオ
カラリスト:ヨフ・ムール
作曲:トン・タット・アン
サウンドミキサー:ロマン・ディムニー
サウンドデザイナー:エドゥアール・モラン
キャスティング:グエン・ティー
美術監修:トラン・アン・ユン
2018年/ベトナム/93分/DCP/カラー/1:1.5/
原題:Vợ Ba
英題:The Third Wife
字幕翻訳:原田りえ
配給:クレストインターナショナル

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