前田建設ファンタジー営業部

2019-11-22
(C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション

建設業界のブルーオーシャンを切り拓いたサラリーマンたち。
熱き戦いの“実話”から生まれた積算エンターテイメント!

2003年、前田建設工業のオフィスの片隅にある広報グループ。
社会人になったら粛々と生きていく、と働くことに情熱を見いだせないでいたドイ(高杉真宙)が憂鬱そうにパソコンに向かっている。満面の笑みをたたえたグループリーダーのアサガワ(小木博明)の「マジンガーZの格納庫を作れるか」という問いに、適当に答えるドイ。そんな二人のやりとりに、同グループのベッショ(上地雄輔)、エモト(岸井ゆきの)、チカダ(本多力)も入ってきて口々に持論を展開する。部下たちが話に乗ってきたタイミングを見計らい、アサガワの声が轟いた。

「うちの技術で、マジンガーZの格納庫を作っちゃおう!」

驚く一同をよそ目にアサガワは、会社の広報企画としてウェブで『ファンタジー営業部』を立ち上げ、設計をし、工期を立て、見積もりも出すという。実際には作らないが「心の中に作る」と熱弁を振るうアサガワ。

「我が社は国家的必要性もあり、ダム、トンネル、発電所など、数々の大プロジェクトをものにしてきた。しかし、昨今では、新規事業は明らかに縮小、民間営業は厳しいコスト合戦を強いられている。そんな中でも、どこかにブルーオーシャンがあるんじゃないか・・・。あったんだよ!それが、マンガやアニメの世界、つまり空想世界からの受注だったんだよ!空想世界では、毎週のように、さまざまな建造物が、作っては壊され、作っては壊され!そんな奇跡のようなニューフロンティアに、わが社がいち早く、乗り込もうじゃないか!」

かくして、アサガワに巻き込まれる形で広報グループは、マジンガーZの地下格納庫を作る依頼をファンタジーの世界から受けたという体裁で、検討に向け始動する。アサガワが上層部やマジンガーZの権利元に次々と根回しをし、部員たちも創意工夫を凝らしていくが、前途多難な問題が次々と襲い掛かる。

主演は高杉真宙(『見えない目撃者』)。共演に上地雄輔(『バンクーバーの朝日』)、岸井ゆきの(『愛がなんだ』)、ヨーロッパ企画の本多力、町田啓太(「中学聖日記」)、六角精児(『空飛ぶタイヤ』)、お笑い芸人の小木博明(おぎやはぎ)といった個性派キャストが勢揃い。『夜は短し歩けよ乙女』の上田誠(ヨーロッパ企画)が脚本を、『あさひなぐ』の英勉が監督を担い、実存する組織の社員が七転八倒を繰り返しながら取り組んだ実話を基にするにした感動作。

2020年1月31日(金)新宿バルト9、イオンシネマ他にて全国ロードショー
公式サイト

キャスト

高杉真宙 上地雄輔 岸井ゆきの 本多力 / 町田啓太 濱田マリ 鶴見辰吾 六角精児 / 小木博明 (おぎやはぎ)

スタッフ

監督:英勉
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
原作:前田建設工業株式会社「前田建設ファンタジー営業部1 「マジンガーZ」地下格納庫編」(幻冬舎文庫)
永井豪「マジンガーZ」
配給:バンダイナムコアーツ 東京テアトル

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