恋愛映画の金字塔『男と女』のスタッフ・キャストが再集結。
忘れられないあの物語が、長い時を経てスクリーンに蘇る…
とある海辺の施設で余生を送っている男ジャン・ルイ。かつてはレーシング・ドライバーとして、一世を風靡する注目を集める存在だった。ところが、いまでは徐々に過去の記憶を失い始め、状況は悪化するばかり。そんな父親の姿を心配したジャン・ルイの息子アントワーヌは、あることを決意する。それは、ジャン・ルイが長年追い求め、愛し続けてきた女性アンヌを探すことだった。ある日、アンヌの居場所を突き止めたアントワーヌは、アンヌが経営するお店を訪れ、ジャン・ルイの近況を説明すると、「もう一度、父と会って欲しい」と申し出る。後日、アンヌはジャン・ルイのいる施設を訪れ、久しぶりの再会を果たす2人。しかし、相手がアンヌだと気が付かないジャン・ルイは、アンヌへの思いを話し始めるのだった。そこでいかに自分が愛されていたかを知ったアンヌは、ジャン・ルイを連れて思い出の地であるノルマンディーへと車を走らせる。長い空白を埋めるように、2人の物語が新たに始まろうとしていた……。
前作に引き続きアンヌを演じるのは、『男と女』でゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞し、アカデミー賞(R)においても主演女優賞にノミネートされたアヌーク・エーメ。対するジャン・ルイも、名優ジャン=ルイ・トランティニャンが続投。監督を務めたのは、フランスの巨匠クロード・ルルーシュ。エスプリに富んだ会話は、さまざまな男女を描き続けた“恋愛の名手”ならでは。1作目の名シーンを織り交ぜながら、新たなラブストーリーを紡いでみせた。そして、音楽を手掛けたのは、ルルーシュ監督の盟友で、昨年惜しくもこの世を去った作曲家のフランシス・レイ。お馴染みの「ダバダバダ…」のスキャットで始まる『男と女』のテーマ曲は、色褪せることのない名曲として愛され続けている。
2020年1月31日(金)TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開
公式サイト
キャスト
アヌーク・エーメ 『男と女』『モンパルナスの灯』、ジャン=ルイ・トランティニャン 『男と女』『愛、アムール』、スアド・アミドゥ、アントワーヌ・シレ
スタッフ
監督:クロード・ルルーシュ 『男と女』『愛と哀しみのボレロ』『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』
音楽:フランシス・レイ 『男と女』『ある愛の詩』
2019 年/フランス/90分/カラー・モノクロ/5.1ch デジタル/シネスコ
日本語字幕翻訳:内海千広
宣伝プロデュース:サルーテ
後援:在日フランス⼤使館/アンスティチュ・フランセ日本
配給:ツイン
レビュー
この作品のレビューを投稿する
「みんなの映画レビュー」に投稿いただくには、アネモのメンバーになる必要があります。投稿いただいた内容は、一旦、編集部にて目を通した上で掲載させていただきます。詳しくは『みんなの映画レビュー利用規程』をご確認ください。
フランス映画のイメージそのもの
評価:
★★★★★ (4点)
投稿者:アネモニックネーム2020-02-17
「50年以上の時を経て、同じ俳優・同じ役柄で紡ぎだされる奇跡の物語」とのこと。映像美と情感に優れた作品です。
ハリウッド映画には見られない「貴賓」が、終始スクリーンを彩ります。その「貴賓」がフランス映画のイメージそのものです。
尚、ネタバレになりますから各論には触れません。
往年の名作の続きを53年後に
評価:
★★★★★ (5点)
投稿者:ちゅうみぃ2020-01-18
1966年の名作『男と女』の後日譚。
当時と同じクロード・ルルシュ監督。
主演、アヌーク・エーメ、ジャン・ルイ・トランティニャン、また主演2人の娘と息子、スタッフまでも当時のメンバーという徹底ぶり。
さらにカメオかと思ったモニカ・ヴェルッチが花を添えます。
往年の名作の続きを53年後に、しかも全員当時のメンバーで作るという奇跡のような作品です。
アヌーク・エーメ86歳、ジャン・ルイ・トラティニャン89歳!
しかも堂々たるラブストーリーで、2人の年齢などを考えるとここまでの作品ができるとは思っていなかったので、いい方に期待が裏切られ、
夢と現実の行き来が少しわかりにくいかもしれないものの、そもそもこれが夢のような映画なのでこれでよいのだろうと思います。
この映画の持つ独特の雰囲気が素晴しく、登場人物・会話・表情・映像・音楽。。。どれも味わい深く美しく、改めて二作続けて見てみることにしたいと思います。