自らの信念と家族への愛だけでナチスに立ち向かった一人の男がいた―。巨匠テレンス・マリック監督最新作にして初の実話映画化

第二次世界大戦時、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、ナチスに加担するより自らの信念に殉じた一人の農夫がオーストリアに実在した。彼の名はフランツ（アウグスト・ディール）、山と谷に囲まれた美しい村で、妻のフランチスカ（ヴァレリー・パフナー）と3人の娘と暮らしていた。戦火が激化し戦争に駆り出された彼は、ヒトラーへの忠誠を頑なに拒む。直ちに収監され裁判を待つフランツを、フランチスカは手紙で励ますが、彼女自身も村でひどい仕打ちを受け始める──。

第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品エキュメニカル審査員賞受賞作品
これまでにカンヌ国際映画祭でパルム・ドールや監督賞、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞するなど、五感を揺さぶる唯一無二の映像体験によって観る者を別次元へと誘い、今や生ける伝説と呼ばれる映画監督テレンス・マリックが、46年のキャリアの中で初めて実在の人物を描いた本作。世界に再び争いの季節の足音が響き始めた今だからこそ、76歳を迎えた巨匠が作家生命をかけて、知られざる〈名もなき生涯〉を力強く崇高に描き切った感動の一大ヒューマン・ドラマが誕生した。

キャスト

アウグスト・ディール、ヴァレリー・パフナー、ブルーノ・ガンツ ほか

スタッフ

監督：テレンス・マリック（『ツリー・オブ・ライフ』）
原題：A Hidden Life
全米公開：2019年12月13日
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン