Summer of 85

2021-07-01
(C) 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

巨匠フランソワ・オゾン、映画製作の原点となった小説を映画化。少年同士の瑞々しい刹那の恋を描く、最高純度のラブストーリー

1985年夏のフランス。進路に悩む16歳の少年アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)は、今日もひとり波に揺られ、あてもない日々を過ごしていた。ある日、突然の嵐に見舞われ転覆した彼の命を救ったのは、18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)。運命的に出会った2人は急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれる。アレックスにとっては、これが初めての恋だった。愛すれば愛するほどに湧き上がる“満たされない気持ち”。「ほんの一瞬も離れたくない」と願うアレックスを待ち受けていたのは、不慮の事故によるダヴィドとの突然の別れだった――。

フランソワ・オゾン監督最新作は、自身が17歳の時に出会い深く影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ/徳間書店)の映画化。原作小説に感銘を受けた自身の10代当時の感情を投影しながら、少年たちの忘れられないひと夏の恋物語を鮮やかに映し出す。これまでにオゾンが描いてきた過激な恋愛描写は封印し、爽やかで瑞々しい極上のラブストーリーが誕生した。
思春期の初恋の形として描き出した本作は、世界の名だたる映画祭で高い評価を獲得。第73回カンヌ国際映画祭でオフィシャルセレクションに選出、第15回ローマ国際映画祭で観客賞を受賞、第46回セザール賞では作品賞や監督賞など11部門で12ノミネートされ、多くの映画人や観客を魅了している。
2人の少年を演じるのは、いずれもオゾン自らオーディションで見出したフェリックス・ルフェーヴルとバンジャマン・ヴォワザン。
予告なしに始まる胸の高鳴り、とめどなく溢れ出す愛おしさ、その存在が世界のすべてになるほど深く誰かを想う、生まれて初めての経験。愛する喜びと苦しさに身を焦がす少年たちの姿が、誰の心にも甘く切ない初恋の衝動を呼び起こす。

8月20日(金)
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、
Bunkamuraル・シネマ、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開

公式サイト

キャスト

フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、メルヴィル・プポー

スタッフ

(C) 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES 監督・脚本:フランソワ・オゾン
原題:Ete 85/英題:Summer of 85 【PG-12】
配給:フラッグ、クロックワークス

レビュー

この作品のレビューを投稿する
「みんなの映画レビュー」に投稿いただくには、アネモのメンバーになる必要があります。投稿いただいた内容は、一旦、編集部にて目を通した上で掲載させていただきます。詳しくは『みんなの映画レビュー利用規程』をご確認ください。

『Dance on my Grave』

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:2021-08-27

フランスの巨匠オゾン監督が17歳の時、感銘を受けた小説を長い年月を経て映像化 原題『Dance on my Grave』 この作品の要となる華やかな言葉だった アレックスとダヴィドが過ごした日々 アレックスが紡いだ言葉の一つ一つが美しい 人生は唐突で儚い

美しい!

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:tomoboop2021-07-22

オンライン試写会にて。 不思議な透明感と悲しみに包まれた作品。 美しいノルマンディーの海辺&美青年で夏気分いっぱいになれるかと思いきや、何とも言えない喪失感がいっぱい。恋の相手が男性でも女性でも、愛する人を失うのは悲しくてやり切れないですよね。。