そして、バトンは渡された

2021-09-07
(c)2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

<永野芽郁×田中圭×石原さとみ>本屋大賞受賞のベストセラーが映画化!2つの家族。親たちがついていた命がけの嘘と秘密とは?

血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった森宮優子。わけあって料理上手な義理の父親、森宮さんと二人暮らし。今は卒業式に向けピアノを猛特訓中。将来のこと恋のこと友達のこと、うまくいかないことばかり…。高校を卒業した優子は、森宮さんに結婚を反対され、かつての親巡りの旅に出ることに―。一方、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花。泣き虫な娘のみぃたんには愛情を注ぎ共に暮らしていたのだが、ある日突然、娘・みぃたんを残して姿を消してしまう―。
やがて、全く違う2つの物語が交差するとき、驚きとともに、感動が訪れる。

2018年2月発売直後より、感動傑作との多数の反響が大きな話題を集め、累計発行部数90万部を突破している本屋大賞受賞の感動作「そして、バトンは渡された」が、永野芽郁×田中圭×石原さとみ出演で映画化。
主演を務める永野芽郁は、苗字が4回も変わる数奇な人生をポジティブに捉えながらも、人知れず不安や葛藤を持ち合わせている主人公・優子を繊細に演じている。優子の血の繋がらない父親・森宮さんには田中圭。そして、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女性・梨花を石原さとみがシングルマザーで初の母親役を演じる。
また、優子の同級生で淡い恋心を抱く存在で、天才ピアニストとして周囲から大きな期待をされている早瀬賢人には岡田健史、梨花の血の繋がらない娘・みぃたん役に『漁港の肉子ちゃん』の出演が話題となった稲垣来泉、さらには梨花に翻弄される役を演じ、梨花とみぃたんの物語に深く関わっていく役柄に大森南朋と市村正親も出演するなど、各世代の実力派俳優陣が出演している。メガホンをとったのは『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の前田哲監督。

10月29日(金) 全国ロードショー!
公式サイト

キャスト

永野芽郁 田中圭 岡田健史 稲垣来泉 朝比奈彩 安藤裕子 戸田菜穂 木野花
石原さとみ / 大森南朋 市村正親

スタッフ

監督:前田哲
脚本: 橋本裕志
原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫刊)
音楽: 富貴晴美
インスパイアソング:SHE’S 「 Chained 」 ユニバーサル ミュージック
配給:ワーナー・ブラザース映画

レビュー

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家族のかたち

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:くりがしら2021-12-06

色々な家族のかたちを示してくれる作品 演者さんたちがとにかくぴったりの配役

血の繋がりと遺伝子の旅

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:Shiron!2021-10-11

ピアノの演奏シーンは劇場ならでは! 迫力ある音はもちろん、柔らかい音もハッキリとわかりました。 嬉しいなぁ。 劇場で観られることも、劇場に足を運べるようになったことも、実際に劇場に行けたことも。 石原さとみの悪女っぷりが素敵。 自分が手に入れたいモノは必ず手に入れる! 手段は選ばないと言うよりは、自分で無理ならガッツリ依存して、男を利用していく感じがむしろ爽快。 ただ、秘密がわかってからの展開には、モヤっとするところもありつつ…いろいろ考えさせられました。 この映画を観て感じた事をつらつらと書かせていただくと(長文の予告) 私がもし若ければ -なるべく何の責任も負いたくない。 -出来れば他人の人生に関わりたくない。 -自分が生きるだけで精一杯なのに、親ガチャとか毒親なんて聞くと、とても自分が良い親になれるとは思えないし、責任重大に感じてしまう。 …マジで少子化に拍車をかけているとしか思えません。 もちろん、子供を産むという選択には責任が伴うと思います。 でも、完璧な人間でないと親になってはいけないの? 完璧な人間なんてどこにいるの?? ちょっと何でも親の責任にしすぎなのでは? たとえば、食物連鎖のような大きなサイクルで見れば、命の誕生と死は遺伝子の旅のようなもの。 体は入れ物で、過去から未来へと遺伝子を運んでゆく。(←リレーのバトン) なら、もっと一つの命を皆んなで愛しても良いのでは?? もっと一つの命に皆んなが関わっても良いのでは?? 人間は群れで生きる動物なのだし。 『ミッドナイトスワン』や『愛ちゃん物語』でも感じたのですが 子供を育てるのに向いていない人もいれば、子供を育てるのに向いている人もいる。 得意でない事を努力するのも良いけど、しんどい時は得意な人に助けてもらっても良い。 血の繋がりがしんどい時は、愛の繋がりで家族になっても良い。 “子供は母親が育てるもの”といった固定概念が今となってはナンセンスなように、そろそろ“子供は血の繋がりで育てるもの”から解放されも良い時期なのかもしれない。 “血の繋がらない親に育てられて可哀想”の固定概念はナンセンスだと思える映画でした。 そして、子育てで得られるものは沢山ある。 私の場合、自分自身でハンドリング出来ないものがあるという事を知り“妥協”や“適当”“折衷案”を学びました(^◇^;) でもこの体験で、やや完璧主義だった自分が楽になったし、自分を必要としてくれる存在がいることで自分自身の存在意義を見出す時もある。 でも、決してそれは子育てに限ったことではない。 皆んな誰かを必要としていて、みんな誰かに必要とされている。 自分に足りない部分を補ってもらえて、自分の得意分野を活かせる それが一番素敵な社会のように感じました。 そして、エゴと罪についても、モヤモヤ考えさせられる映画でした。 どんなに取り繕っても誰しもエゴはあるものだから仕方ないけど、 自分が悪者になってでも貫く愛と、犯してしまった罪、秘密にしていたこともエゴなのではないかしら?? あと、萩原みのりさん!女のヤな部分とか、ズルイ部分が本当に上手い。 重くなりすぎるとイジメがテーマになってしまうので“陰湿”の手前のいやらしさ。 もうワンエピソードぐらい見たかったな。