アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台

2022-06-21
(C)2020 - AGAT Films & Cie - Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms - Photo (C)Carole Bethuel

囚人たちに演技を教えることになった俳優の奮闘を描いた実話をもとにしたヒューマンドラマ

囚人たちの為に演技のワークショップの講師として招かれたのは、決して順風満帆とは言えない人生を歩んできた役者のエチエンヌ。彼はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決め、訳あり、癖ありの囚人たちと向き合うこととなる。エチエンヌの情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所の外での公演にこぎつける。しかし思いも寄らぬ行動を取る囚人たちとエチエンヌの関係は、微妙な緊張関係の中に成り立っており、いつ壊れてしまうかもしれない脆さを同時に孕んでいた。それは舞台上でもそのままに表出し、観客にもその緊張感がじわじわと伝染し始める。
ところが彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演を重ね、遂にはあの大劇場、パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く!
果たして彼らの最終公演は観衆の歓喜の拍手の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか?

本作は、バイプレイヤーとして俳優の実績を積む傍ら、フィリップ・リオレ監督との共同脚本作品『マドモワゼル』や『灯台守の恋』などで、繊細な心理描写を巧みに描写する筆致が高い評価を得ているエマニュエル・クールコルの監督第二作。ティエリー・カルポニエとの共同脚本となる本作は、1985年、スウェーデンの俳優ヤン・ジョンソンが体験した実話をベースにしている。撮影されたのも実在する刑務所の協力の元に行われた。

2022年7月29日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町/新宿ピカデリー 他にて全国縦断公開
公式サイト

キャスト

カド・メラッド([コーラス][オーケストラ・クラス])
タヴィッド・アラヤ / ラミネ・シソコ / ソフィアン・カーム / ピエール・ロッタン / ワビレ・ナビエ / アレクサンドル・メドヴェージェフ / サイド・ベンシナファ / マリナ・ハンズ(『世界にひとつの金メダル』) / ロラン・ストッカー(『セザンヌと過ごした時間』)

スタッフ

製作:ダニー・ブーン(『ぼくの大切なともだち』・俳優)他
監督・脚本:エマニュエル・クールコル(『アルゴンヌ戦の落としもの』)
共同脚本:ティエリー・カルポニエ(『パリ特捜刑事』)
撮影:イアン・マリトー(『アルゴンヌ戦の落としもの』)
音楽:フレッド・アブリル(『サウンド・オブ・ノイズ』)
主題歌:“I Wish Knew How It Would Feel to Be Free” ニーナ・シモン
日本語字幕翻訳: 横井和子
宣伝デザイン:内田美由紀(NORA DESIGN)
予告編監督:遠山慎二(RESTA FILMS)
[2022年フランス映画 | 105分 | フランス語 | シネマスコープ 2.29:1 | 5.1ch | DCP・Blu-ray]
配給:リアリーライクフィルムズ

レビュー

この作品のレビューを投稿する
「みんなの映画レビュー」に投稿いただくには、アネモのメンバーになる必要があります。投稿いただいた内容は、一旦、編集部にて目を通した上で掲載させていただきます。詳しくは『みんなの映画レビュー利用規程』をご確認ください。

この作品の投稿レビューは現在ありません

anemoメンバーに登録して、映画レビューを投稿しよう!メンバー登録(無料)はこちら 》