川本喜八郎、岡本忠成監督の特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界 Vol. 2&3」が5月8日(土)より公開決定!

 川本喜八郎『道成寺』
(C)有限会社川本プロダクション

川本喜八郎と岡本忠成監督の特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界 Vol. 2&3」が5月8日(土)より、4K修復版(2K上映)にてシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開されることが決定した。

優れたアニメーション作家にスポットをあて、その素晴らしい作品を最新の技術で修復・発掘することを目的としたWOWOWプラス(旧IMAGICA TV)の「アニメーションの神様、その美しき世界」シリーズ。第一弾として2017年にロシアのユーリー・ノルシュテインを取り上げ、全国で上映し大好評を得た。
今回、その第二弾・三弾として、日本のアニメーション発展に大きく貢献した二人の映像作家・川本喜八郎(1925-2010)と岡本忠成(1932-1990)の特集上映を行う。いずれもノルシュテイン同様、ストップモーション撮影(コマ撮り)による立体アニメーションの分野で比類なき功績を残した世界的巨匠であり名匠だ。

川本はストップモーションアニメの先進国チェコでイジー・トルンカに学び、国際的に評価される数々の傑作を残したほかTVの歴史人形劇や海外との合作でも知られている。一方、岡本は木・皮・布・毛糸・紙・粘土など多様な素材を用いて、主に子ども向け作品の分野で斬新な表現を追求し続けた。川本が能・文楽・日本画の様式を用いて、人の心の闇を幽玄の美の極地から描く作風とするなら、岡本は民話・民芸品・唄・方言などを組み合わせ、ユーモアに溢れつつも心に染み入る温もりを感じる作風といえるだろう。
互いに全く異なる個性を持ちながら、それぞれ日本文化の典型性と民俗性を表現した稀有なアニメーション作家であり、それゆえに彼らの作品は世界に誇れる文化遺産だ。

岡本忠成『おこんじょうるり』
(C)株式会社桜映画社 株式会社エコー

上映するのはそれぞれの代表作5本ずつ合計10本・2プログラムで、全ての作品が日本の最新技術による4K修復版(2K上映)となる。

今年は2020年の川本の没後10年、岡本の没後30年を経て、作家・作品の歴史的価値を再評価・継承するタイミングとしても絶好の機会となる。
国立映画アーカイブでは現在、企画展「川本喜八郎+岡本忠成 パペットアニメーショウ2020」〈2020年12月19日(土)〜2021年3月28日(日)まで〉が開催中で、人形をはじめとする撮影素材や作品制作のための様々な資料が展示されている。

また、「東京アニメアワードフェスティバル2021(TAAF2021)」〈3月12日(金)〜15日(月)〉でも川本喜八郎の『鬼』、岡本忠成の『サクラより愛をのせて』がコンペティション部門・短編アニメーションのスロット内で上映が予定されている。

作品タイトル:「アニメーションの神様、その美しき世界 Vol. 2&3」
川本喜八郎、岡本忠成監督特集上映(4K修復版/2K上映)

Aプログラム=川本喜八郎5作品(『花折り』『鬼』『詩人の生涯』『道成寺』『火宅』)合計79分・DCP

Bプログラム=岡本忠成5作品(『チコタン ぼくのおよめさん』『サクラより愛をのせて』『虹に向って』『注文の多い料理店』『おこんじょうるり』)合計78分・DCP 

提供:株式会社WOWOWプラス
配給:チャイルド・フィルム

公式サイト:https://www.wowowplus.jp/anime_kamisama2-3/
公式Twitter:@anime_kamisama

5月8日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

↑上に戻る