パッセンジャー

2017-02-16
 

宇宙で90年間、たった2人――。
極限状況のなか、真逆な2人の《壮絶な愛と運命》

舞台は5000人の乗客<パッセンジャー>を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号。地球から目的地の惑星までは120年。乗客は冬眠装置で眠りについていたが、なぜか90年も早く目覚めてしまった2人の男女がいた。
一人は、労働者階級のエンジニアであるジム(クリス・プラット)。そしてもう一人は、ジムとはかけ離れた階層“ゴールドクラス”の乗客であるオーロラ(ジェニファー・ローレンス)。
地球では決して出会うはずのなかった身分の違う2人は、このままでは宇宙船内で人生を終えるしかない。そんな絶望的な状況に置かれながらも、だんだんと互いに惹かれ合っていく。

限られた時間の中で必死に運命に抗おうとする、宇宙でたった2人きりの男女。そんな[宇宙]×[恋愛]×[孤独]×[密室]という映画史に残る設定に加え、斬新な宇宙の映像・スペクタクルシーンは必見。
無重力状態のプールで浮上した水の塊に飲み込まれるオーロラや、激しい炎の噴射によって船外へ飛ばされるジムなど、今まで見たことのないような新しい宇宙空間の描き方も大きな見どころとなる。

“なんとか生きる術を見つけようとする”彼らの前に訪れたのは、5000人を乗せた豪華客船アヴァロン号の危機。そこで試される2人の愛。極限状況のなか、2人の≪壮絶な愛と運命≫の行方は――。

2017年3月24日(金) 全国ロードショー
公式サイト
配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

キャスト

ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット
マイケル・シーン、ローレンス・フィッシュバーン

スタッフ

◆監督:モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』)
◇脚本:ジョン・スペイツ(『ドクター・ストレンジ』『プロメテウス』)

レビュー

この作品のレビューを投稿する
「みんなの映画レビュー」に投稿いただくには、アネモのメンバーになる必要があります。投稿いただいた内容は、一旦、編集部にて目を通した上で掲載させていただきます。詳しくは『みんなの映画レビュー利用規程』をご確認ください。

まるで「ぼくの地球を守って」

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:倫子2017-04-01

全体的に、ゼログラビティ、オデッセイ、あと漫画の「ぼくの地球を守って」をミックスさせたようなストーリーです。 たった一人、宇宙船の中で90年間生きなければならないことを宣告された時、人はどうするだろうか?そして、その運命に巻き込まれた人はどう生きればいいのかを、主人公達に心を重ねて魅入ってしまいました。 内容としては、この装備でそれは無いでしょうと、突っ込みどころ満載の設定でしたが、ジェニファー・ローレンスとクリス・プラットの演技力が圧巻すぎて、細かいところは無視して鑑賞できました。 特に、ジェニファー・ローレンスの表現力には驚かされました! 仕草や表情のすべてに筆舌しがたい迫力があって、未だ20代の若さでこれほどの演技ができる女優だなんて、先が楽しみです。とにかく、二人の名演技は観る価値があります。 アカデミー賞で美術賞にノミネートされただけあって、宇宙船セットも見応えあります!あとジェニファー・ローレンスの衣装も素敵でした。 がっ、映画自体は肉体的にも才能も恵まれて、性格もすこぶる良い美男美女だから完全成立するのであって、そうでなければホラーすぎます。 90年も宇宙船の中で一人(途中から二人)なんて、とても耐えきれない残酷な話です。 SF映画のカテゴリーのようですが、主体は“愛”、しかも究極の“愛”なので、ラブロマンス系や「君の名は」とか「ぼくの地球を守って」系が人好きな方にはオススメかもしれません。ちなみに、転生は無いです、笑。

宇宙版タイタニック

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:ラボタモチ2017-03-16

「エイリアン・シリーズ」などでよく使われる冷凍睡眠での「時間SF」を扱った映画です。新しい着想は宇宙船での恋愛を描いた点で、言うなれば「宇宙版タイタニック」とでもいえる映画です。また映画の場面映像から観客に「植民地惑星」「宇宙客船」などの生活や行動を「想像」させる点でなかなか「夢」のある映画です。その映像場面が「宇宙船内ジョギング」や「カウンターBARのマスター」「宇宙船プール」など、やや時代じみているところが可笑しかったです。それにしてもこの規模の船で、5000人の乗客が4ヶ月も生活できないなと思ってしまいました。