ラッカは静かに虐殺されている

2018-03-20
2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC

武器はスマホ。戦後最悪の内戦で勃発したニュータイプの戦争
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分。

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。
海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

【introduction】
我々が勝つか 皆殺しにされるかだ
次々と殺されていく仲間や家族。そして自らにも忍び寄る暗殺の魔の手ー。

メキシコ麻薬密売地帯に危険を顧みず潜入した前作『カルテル・ランド』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補になるなど各国の映画祭で高い評価を受け、ドキュメンタリー作家として一躍その名を世界に轟かせたマシュー・ハイネマン監督。彼が次にカメラを向けたのは、5年間での死亡者が47万人*にものぼるシリア内戦だった。その内戦で勃発したスマホを武器に戦うニュータイプの戦争に迫る。
製作総指揮をアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『闇へ』を監督したアレックス・ギブニーが務め、想像を絶するほどの極限の緊迫感を持つドキュメンタリーが完成した。
*2011年〜 2015年の推定数:シリア政策研究センター調べ

【受賞・ノミネート】
BAFTA 英国アカデミー賞 ドキュメンタリー部門 ノミネート(3/5発表)
DGA 全米監督組合賞 ドキュメンタリー功労賞 ノミネート (2/8発表)
シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 審査員大賞受賞
CPH:DOX 2017 観客賞受賞
サンダンス映画祭2017 正式出品米アカデミー賞長編 ドキュメンタリー賞ショートリスト
ダラス国際映画祭シルヴァー・ハート賞受賞
ゴールウェイ・フラー映画祭観客賞受賞
モントクレア映画祭ドキュメンタリー部門 審査員特別賞受賞・監督賞受賞

2018年4月14日(土)アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開
公式サイト

キャスト

 

スタッフ

監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督)
(2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)
配給:アップリンク

レビュー

この作品のレビューを投稿する
「みんなの映画レビュー」に投稿いただくには、アネモのメンバーになる必要があります。投稿いただいた内容は、一旦、編集部にて目を通した上で掲載させていただきます。詳しくは『みんなの映画レビュー利用規程』をご確認ください。

ショック!!!

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:take2018-04-06

鑑賞するまで「RBSS」の存在を知りませんでした。ほんの小さな子供が、洗脳されている現実。ISだけでなく、様々な現状を色々な角度から観られる作品。