パラサイト 半地下の家族

2019-10-08
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<カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作>ユーモア、サスペンス、アクション…映画のすべてが詰まった超一級エンターテインメント

全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが…この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく――。

メガホンを取ったのは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など、世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノ。本作では、ユーモア、サスペンス、アクション…映画のすべての要素を完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した、超一級のエンターテインメント作品として描き切った。

2020年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!
公式サイト

キャスト

ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン

スタッフ

監督:ポン・ジュノ(『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』)
撮影:ホン・ギョンピョ
音楽:チョン・ジェイル
2019 年/韓国/132 分/PG-12/2.35:1
英題:PARASITE
原題:GISAENGCHUNG/
提供:バップ、ビターズ・エンド、テレビ東京、巖本金属、クオラス、朝日新聞社、Filmarks
配給:ビターズ・エンド

レビュー

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日本の近未来? ネタばれ

評価: ★★★★★ (3点) 投稿者:アネモニックネーム2020-03-02

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 一時「超絶の絶景」を堪能しても、何れ「本来の位置」に戻る。  下々の「下賤の者」は、所詮「身の丈に合った」身分に収まる。それが、格差社会。  「半地下」の住民は、所詮「半地下」の住民。  「事件」の後「行くべき場所」に気付いた父親。働き、沢山のお金を稼ぎ「例の家」を買う、そして再会、等という「基本計画」を立てた息子。元の「半地下」の家で。  あり得ない!  それが出来るなら、初めから「半地下」に住んでいるはずがないから。  それが、格差社会の鉄則。  それを対岸の火事として片付けられない日本。  公教育ではロクな学校に入れず、私学や予備校に高額な授業料を支払える富裕層のご子息でないと格付けの高い大学に入れない。その結果、社会的階層が固定化する。  既に確立されている日本の格差社会。「一億総中流」なる文言は遠い過去のお話。  韓国に「追い付き追い越す」日もそう遠くはないと思います。  本作品は「日本の近未来」かも。