レビュー
「全ての運命が集結する」は本当にホントだった!
“シリーズ最高傑作”も、いつもの宣伝文句と思うなかれ。 間違いなくシリーズ最高傑作でした(T-T) まさかの展開に、客席から歓喜の拍手が湧き起こった!! コロナを経て、劇場でこの一体感に包まれる幸せ。 トム・ホランド君のシリーズは、これまでのスパイダーマンではあまり描かれなかった高校生らしいワチャワチャしたノリが可愛くて大好き! なかでも親友ネッドとの息の合ったバディ感が魅力であり、チームワークが要となっていると思います。 そもそも、マーベル・シネマティック・ユニバースのコンセプト自体が、ヒーロー同士が共存する世界で生まれる協力だったり、仲間としてのチームワークだと思うので、ホランド版ピーター・パーカーの個性は欠かせない! そして、一口に仲間といっても、全員が全く同じ方向を向いている(向かせている)軍隊や組織ではない。 一人一人がそれぞれ異なる価値観や信念のもと集まった仲間なので、時に仲違いや反発もある。 そんな異なる者同士の個性を活かしたチームワークを大きなテーマに据えつつ、更にその延長線上にこれまでの作品達への最大級のリスペクトを繋げてくるとは!!! どれも違ってみんな良い。 まさに多様性の時代に響く集大成でした。 そしてホランド版スパイダーマンは、ユニバースの他のヒーロー達に比べると若くて未熟な分だけ、誰よりも真っ直ぐ。ここも魅力ですよね〜。 「記憶を消しちゃえ♪」と短絡的な発想もするけど「罪を憎んで人を憎まず」のスタンスが巻き起こす奇跡。 観た人とネタバレアリで話りたくなる。 一回りも二回りも成長したピーター・パーカーに出会えます(T-T) ウィレム・デフォーの演技の振り幅! 手の動きと表情で、ものすごいパワーを操っている説得力がある。カンバーバッチ様もさすがでした。