レビュー
母性という毒性
「匂いで、ふと過去を思い出す」の過激バージョン。スリラー、SF?、恋愛、人間ドラマと盛り沢山で、ちょっと難しいけれど楽しめました。舞台となる山間の美しい街がミステリアスなストーリーにピッタリで素敵でした。
嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく――。
セリーヌ・シアマ、ジュリア・デュクルノーに続く才能、今フランスで最も期待される『パリ13区』脚本の新鋭レア・ミシウス監督。アルノー・デプレシャン、ジャック・オディアールなどフランスの巨匠監督たちの脚本を手掛けてきたミシウスの監督最新作で、日本劇場初公開となる本作は<香りの能力でタイムリープする少女とその家族>の物語。主演は『アデル、ブルーは熱い色』で世界を魅了したアデル・エグザルコプロス。
アデル・エグザルコプロス、サリー・ドラメ、スワラ・エマティ、ムスタファ・ムベング、ダフネ・パタキア、パトリック・ブシテー
監督:レア・ミシウス『パリ13区』
脚本:レア・ミシウス、ポール・ギローム
2021年/フランス/仏語/96分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Les cinq diables/英題:The Five Devils/日本語字幕:横井和子
配給:ロングライド
「匂いで、ふと過去を思い出す」の過激バージョン。スリラー、SF?、恋愛、人間ドラマと盛り沢山で、ちょっと難しいけれど楽しめました。舞台となる山間の美しい街がミステリアスなストーリーにピッタリで素敵でした。