トリとロキタ

2023-03-02
(C)LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILM - FRANCE 2 CINÉMA - VOO et Be tv - PROXIMUS - RTBF(Télévision belge)
Photos (C)Christine Plenus

<第75回カンヌ国際映画祭 75周年記念大賞受賞>ベルギーの名匠 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作

地中海を渡りヨーロッパへやってきた人々が大勢ベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様にベルギーのリエージュへやってきた。トリはまだ子供だがしっかり者。十代後半のロキタは祖国にいる家族のため、ドラッグの運び屋をして金を稼いでいる。偽りの姉弟としてこの街で生きるふたりは、どんなときも一緒だ。年上のロキタは社会からトリを守り、トリはときに不安定になるロキタを支える。偽造ビザを手に入れ、正規の仕事に就くために、ロキタはさらに危険な闇組織の仕事を始める……。
他に頼るもののないふたりの温かく強固な絆と、それを断ち切らんとする冷たい世界。彼らを追い詰めるのは麻薬や闇組織なのか、それとも……。

パルムドール大賞と主演女優賞をW受賞した『ロゼッタ』以降、全作品がカンヌのコンペに出品され、世界中で100賞以上を獲得するという、偉業を越えて、もはや奇跡を起こし続けている監督ダルデンヌ兄弟。『トリとロキタ』では彼らの代名詞とも言える、BGMなし、演技未経験の主演俳優、削ぎ落された作劇に加え、先の読めないサスペンスを極め、第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を見事受賞している。

3/31(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー!
公式サイト

キャスト

パブロ・シルズ、ジョエリー・ムブンドゥ、アウバン・ウカイ、ティヒメン・フーファールツ、シャルロット・デ・ブライネ、ナデージュ・エドラオゴ、マルク・ジンガほか

スタッフ

監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
2022年/ベルギー=フランス/カラー/89分/Tori et Lokita
映倫:G
配給:ビターズ・エンド

レビュー

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良作です

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:tomoboop2023-03-20

祖国なき者はどこで安息を得られるのか?世界のどこかでこのような悲劇が起きているかも、と思うと胸が痛くなります。お涙頂戴ではなく、ドライな描き方がとてもリアル。主人公2人の不遇の中で強さとしたたかさが感じられる演技も良かった!

結末は、ドキュメンタリー映画

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:わせい2023-03-20

ベルギーに入国した難民がドラッグの運び屋をやりながらビザを得ようとする偽の姉弟の物語です。 カンヌ国際映画祭75周年記念大賞をとった作品です。 難民がせいかつしていくことがいかに大変かわかる映画です。 結末は、まるで、ドキュメンタリー映画のようです。