ロスト・キング 500年越しの運命

2023-08-17
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スティーヴン・フリアーズ監督×サリー・ホーキンス主演
ひとりの主婦の情熱が歴史を覆した驚きの実話を映画化!

フィリッパ・ラングレーは職場で上司に理不尽な評価を受けるも、別居中の夫からは生活費の為に仕事を続けるよう促され、苦悩の日々を過ごしていた。ある日、息子の付き添いでシェイクスピアの「リチャード三世」を観劇したことで、彼女の人生は一変。悪名高き王・リチャード三世も自分と同じように不当な扱いを受けてきたのではないかと疑問を抱いたフィリッパは、彼の真の姿を探し求め、歴史研究に没頭していく――。

『あなたを抱きしめる日まで』や『クィーン』など英国王室にまつわる映画を手掛けてきたスティーヴン・フリアーズが監督を務め、『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスを主演に迎え、信念を貫いた女性の人生を肯定する物語が描かれる。

9月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
公式サイト

キャスト

サリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ

スタッフ

監督:スティーヴン・フリアーズ『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、『あなたを抱きしめる日まで』、『クィーン』
脚本:スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ『あなたを抱きしめる日まで』
2022年/イギリス/英語/108分/ビスタ・サイズ/リニアPCM5.1ch/原題:THE LOST KING/日本語字幕:松浦美奈/映倫区分:G
提供:カルチュア・エンタテインメント
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

レビュー

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自己投影して何が悪いの

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:タバス子ちゃん2024-01-30

病気や女性であるだけで評価されないフィリッパ リチャード3世に自己投影し、彼を再評価させるべく遺骨を探し出す 不当に扱われた人はフィリッパに自己投影し、自分も何かしたくなるはず 女性は感情的っていう偏見に対して「そんなことを言う人より論理的」と示す映画は多いし正しいけれど、この映画はまず(性別に関係なく)共感性の高さは美点であると掲げていてすばらしかった 彼女からリチャードへの言葉をサリー・ホーキンスにも贈りたい 「ああ、あなたは完璧」

リチャード3世との出逢い

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:ちゅうみぃ2023-09-15

リチャード3世の遺骨発掘を巡る実話に基づくヒューマンドラマ。 リチャード3世の名前やシェークスピアの作品があることは知っていましたが、つい11年前のこの遺骨発掘のニュースや経緯、それがリチャード3世の評価をどう変えたかということはよく知りませんでした。 それでもこのミステリー調の映画はそうした予備知識がなくても十分に楽しめる、ひき込まれる要素がたっぷりです。人物像は丁寧に描かれ、ディテールよりもドラマ性を重視した脚本、更には主人公フィリッパと彼女が見るリチャード3世の幻影との対話など随所に工夫が凝らされた映画作りの上手さにあると思います。 そしてサリー・ホーキンスやスティーブ・クーガンを始め、イギリスを代表する名優たちの確かな演技、エディンバラの美しい街並みと同志たちのクラウドファンディング! 今回の試写会にはフィリッパさんのリモート登壇があり、同じ年代の女性たちに観てほしい、リチャード3世を知ってほしいと。またアンミカさんの不思議なご縁のお話も聞けた貴重時間でした。 これまで知らなかったリチャード3世のことをもっと調べてみたくなりました。