愛と銃弾

2018-11-30
(C)MODELEINE SRL ・ MANETTI bros. FILM SRL 2016

2018年イタリア・アカデミー賞作品賞ほか最多5部門受賞!マネッティ・ブラザーズが放つ、極上のエンターテインメント・ムービー

ヴェスヴィオ火山を望み、太陽もマフィアも元気な南イタリアの大都市ナポリ。
ハンサムなチーロは、相棒ロザリオとともに「タイガー」と呼ばれるクールな殺し屋二人組の片割れで、水産市場を仕切る「魚王」ヴィンチェンツォとその抜け目ない夫人マリアに雇われている。そして、ヒロインのファティマは夢に焦がれる若くチャーミングな看護師。
ある晩、ファティマは病院でとんでもない犯罪に巻き込まれてしまう。チーロは目撃者の彼女を消そうとする、が、そのとき二人は気づく。
ずっと若く純粋だったころ二人はかけがえのない恋人同士だったのだ!
よみがえった恋はいっそう激しく燃え上がる。チーロはファティマを守るため、裏社会から逃れることを決意する。
ナポリの美しい街並みとナポリ湾を舞台に、容赦のない闘いが始まる…。

監督は、マルコとアントニオの兄弟チーム「マネッティ・ブラザーズ」。2013年『僕はナポリタン』で大衆からも批評家からも大きな注目を浴び、本作の舞台も再びナポリに。前作以上にナポリとナポリ音楽、そして映画への限りない愛着を感じる作品となっている。
例えば、劇中でヒロインが唄う曲「L’amore ritrovato(愛は再び)」は映画『フラッシュダンス』(83)、血だらけの死者たちが砂浜で踊るシーンはマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』(82)へのオマージュだ。

2018年 イタリア・アカデミー(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ)賞作品賞ほか最多5部門受賞
2017年 ヴェネチア国際映画祭最優秀キャスト賞ほか3部門受賞

2019年1月19日(土)より
YEBISU GARDEN CINEMA、新宿K’s cinema ほか全国順次公開

公式サイト

キャスト

ジャンパオロ・モレッリ GIAMPAOLO MORELLI
セレーナ・ロッシ SERENA ROSSI
クラウディア・ジェリー二 CLAUDIA GERINI
カルロ・ブッチロッソ CARLO BUCCIROSSO
ライツ RAIZ

スタッフ

監督:マネッティ・ブラザーズ MANETTI BROS.
脚本:ミケランジェロ・ラ・ネーヴェ MICHELANGELO LA NEVE
マネッティ・ブラザーズ MANETTI BROS.
撮影:フランチェスカ・アミトラーノ FRANCESCA AMITRANO
美術:ノエミ・マルキカ NOEMI MARCHICA
衣装:ダニエラ・サレルニターノ DANIELA SALERNITANO
録音:ラヴィーニア・ブルケーリ LAVINIA BURCHERI
音楽:ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィ PIVIO & ALDO DE SCALZI
編集:フェデリコ・マリア・マネスキ FEDERICO MARIA MANESCHI
製作:カルロ・マッキテッラ CARLO MACCHITELLA
マネッティ・ブラザーズ MANETTI BROS.

原題:AMMORE E MALAVITA
2017年/イタリア/134分/2.35:1
後援:イタリア大使館 / イタリア文化会館
協力:アンジェロコート東京
配給:オンリー・ハーツ

レビュー

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映画への愛と裏切りが交錯する!ごった煮コメディ。

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:Shiron!2019-01-20

イタリアの映画好きな兄弟が 「僕らの好きな映画を全部ぶっ込んで作りました!ボナペティート!」と言わんばかりの楽しさ。 このハイブリッドはクセになります。 マフィアのドンの妻が映画好きで、随所に映画ワードが出てくるうえに 名曲や名シーンのパロディもww 主人公は、愛の為に組織を裏切り、追われる立場になるのですが この映画自体が、しょっぱなから観客の想像を裏切ってきます。 えっ?まさか、ここでミュージカル?! はっ?何故このシーンでそのダンス?! ポーランドの『ゆれる人魚』といい、ミュージカルがあまり作られない国ならではの、セオリーの斜め上をゆく独自のセンスが際立っています。 歌が上手い! 特に主人公の相棒とマフィアの二番手が、カンツォーネ風に宣戦布告を歌い上げるシーンには、ただただ痺れます。(お二人は歌手だそうです) それなのに、嗚呼それなのに、歌い始めのドヤ感漂う登場には思わず笑いが… そう!普通に撮ればカッコイイのに、いわゆる見せ場シーンや感動シーンをことごとく外してくるのです! しかも、クライマックスの外し方のユルさったら…orz でも、そユルさがこれまた、チャーミングでダサかっこいいのだから、すっかりハマってしまったと言うしかないでしょう。 新感覚なのに、どこか懐かしい。 無国籍アクション映画や渡り鳥シリーズなどの、何でもアリで楽しい邦画を彷彿とさせる。 場面転換で何度か流れるファンファーレは、思わず『Gメン75』が始まるのかと思っちゃいましたww イタリアでは日本のアニメや時代劇が普通にテレビで放映されていたらしいのですが (『釣りキチ三平』や『子連れ狼』など渋いラインナップも) マネッティ兄弟監督は、これらで育った世代に違いない! 『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』のガブリエーレ・マイネッティ監督はもちろん 『いつだってやめられる』シリーズのシドニー・シビリア監督も確実にその世代。 これから更に、日本人の感覚にもフィットした面白いイタリア映画が増えるのではないかと期待しています! 追記:『アナと雪の女王』イタリア語版のアナが大好きな家族の為にイタリアからDVDを送ってもらったが、仕様が異なり再生できず… セレーナ・ロッシさんがヒロイン役で感激!