【レポート】『イノセンツ』公開直前試写会に映画監督の清水崇、芸人/映画評論YouTuberの大島育宙が登壇!

イノセンツ

エスキル・フォクト監督の最新作となる北欧発のサイキック・スリラー『イノセンツ』(7月28日(金)公開)の公開直前試写会が開催され、トークイベントに日本のホラー映画界を長きに渡って牽引してきた清水崇監督と、芸人で映画評論YouTuberの大島育宙が登壇した。

イベント概要

日時:7月20日(木) 19:00〜19:35 ※上映前実施
登壇者(敬称略):清水崇(映画監督)、大島育宙(芸人/映画評論YouTuber)
場所:アキバシアター

いよいよ公開が来週に迫り、映画への期待が高まるなか開催された今回のイベント。マスコミ試写会で鑑賞し“超傑作!”と大絶賛の清水監督だが、実は日本での公開が決定する前から本作の公開を楽しみにしていたといい、「まず直球な『イノセンツ』というタイトルに惹かれたんですよね。僕も子供視点の物語を撮りたいと思っていたので、すぐに検索して本国の予告を見て。日本でも公開されてほしいと思っていました。予告だけで“ああ、これは自分の好きな映画だ!”とビンビンきていてハードルが上がり切っていたのですが、大きく期待を上回る出来で、大好きな映画になりました」と太鼓判を押した。

清水監督と同じく、試写会で先に鑑賞した大島も「怖さの純度が高くて、怖がらせよう、嫌な気持ちにさせよう、新しいものを見せてあげようというサービス精神に溢れていている作品ですよね。怖い映像なんて無料でいくらでも見れる時代に、映画館でゾワっとする体験が久しぶりにできて、ありがとうございます!という気持ちでした」と、本作へラブコールを送った。

子供が登場する映画が好きだという清水監督。本作には男女4人の子供たちが登場するが、彼らの演技にはとても感心した様子で「4人ともが凄いですよね。各々の視点だったり想いだったりを、誰一人欠かさずに描いている。監督が影響を受けたと話している大友克洋さんの漫画「童夢」がベースにありつつ、『千と千尋の神隠し』だったり、『E.T.』みたいなところもありました」とコメント。さらに大島も「子供たちが退屈と孤独を持て余している様子がかなり繊細に描かれていますよね」と明かした。

続けて話題は映画の演出について。清水監督は「すごく細かな描写が丹念に描かれていて、こんなおしゃれでかっこいい演出ができたら。憧れです」と監督の視点から羨望の眼差しを向けた。

大島も「子供たちの邪悪さ、怖さが印象に残ると思うのですが、なかには純粋子供あるあるも詰め込まれていてかわいい映画でもあるな、と思いました。万国共通の子供あるあるというか」と演出の巧みさを絶賛。「そういうところも凄く、くすぐるんですよね」と清水も共感した。

イノセンツ

長年ホラー作品を手がけてきた清水監督だが、『イノセンツ』から影響を受けた点はあるかと尋ねられると「どこをどうと言えないくらいたくさんあります!10年以上前から温めていた子供目線の企画を今構成していたところで“ああ、やられた!”と思いました。もし似てる部分があっても真似じゃないですからね!」と話し、会場からは笑いが起こった。

最後に、これから映画を鑑賞する会場の観客に向けて、大島は「いろんな感想が出てくると思うんですけど、ぜひ見た後にお友達と一緒に喋ってほしいです。子供の時の思い出がブワッと出てくるタイプの作品ですよね。自分も子供の頃、ちょっと能力が使えたかも…と朧げな記憶が出てきたり出てこなかったり。そんな感じになる映画はそんなにないと思うのでぜひ、肌で浴びて体感していただきたいとおもいます。楽しんでください!」と呼びかけた。

そして清水監督も「子供ならではの、どういう衝動なのか分からないけど抑えられないという部分が如実に描かれていて、それが行動にどう出てくるのかがうまく反映されているので見ていただけたら、読み取っていただけたら」と話し、会場が大きな拍手に包まれる中イベントは終了した。

イノセンツ
イノセンツ

ストーリー
ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友達になった4人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい”力”を試す中で、無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめるのだった。

作品タイトル:『イノセンツ』
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ
監督・脚本:エスキル・フォクト
撮影監督:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
音楽:ペッシ・レヴァント
2021年/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン/ノルウェー語/117分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:De uskyldige/英題:THE INNOCENTS/日本語字幕:中沢志乃
提供:松竹、ロングライド
配給:ロングライド

公式サイト:https://longride.jp/innocents
公式Twitter:https://twitter.com/innocents_movie
コピーライト:(c) 2021 MER FILM, ZENTROPA SWEDEN, SNOWGLOBE, BUFO, LOGICAL PICTURES

7月28日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

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