【レポート】『#ミトヤマネ』玉城ティナ、稲葉友、宮崎監督がクラブでのスペシャルイベントに登壇!valkneeによるライブも

#ミトヤマネ

SNS社会の光と影を独自のタッチで描く『#ミトヤマネ』(8月25日(金)公開)のスペシャルイベントが、8月19日夜に渋谷のクラブ「MIYASHITA PARK or」にて開催され、主演の玉城ティナ、共演者の稲葉友、宮崎大祐監督、音楽を担当したvalkneeがゲストとして登壇した。

トークに先駆けて会場ではゲストDJのパフォーマンスが実施され、熱のこもったプレイに会場の熱気は早くも最高潮に。そんな観客の熱気が場内を包みこむ中、本イベントのゲストが登場すると会場からは歓声が沸き起こった。この日、千葉では音楽フェスの「SUMMER SONIC 2023」が行われていたということもあり、玉城が「皆さん、サマソニでなく、ここに来てくださってありがとうございます!」と呼びかけると会場は大喝采。「こんな風にイベントをするのは始めてなんですけど、この『#ミトヤマネ』の世界観とバッチリ合っているんじゃないかなと思います!」とご機嫌な様子で会場に呼びかけた。

本作で音楽を担当したのはラッパーのvalknee。宮崎監督は「映画を観るのと同時に、映画を聴くという言葉があってもいい。それくらい音楽は重要だと思って制作している」と語り、「映画の企画を立てる時は、同時にどのアーティストと一緒にやりたいかという感じで、物語と一緒に音楽が聞こえてくるんですが、今回はvalKneeさんしかいないと思った」とラブコールを送ると、valkneeも「信じられないですよね。そんな体験はなかったですし、自分の人生の中にそんなことがあるんだと思っています」と感激の表情。

そしてそんな本作を彩るvalkneeの音楽について、玉城は「はじまった瞬間に引き込まれるというか。引きずり込まれるという感じだった」と語り、「試写を観たときに、こんな音楽の付け方をする映画があるのかとビックリしちゃって。本当にステキです」と笑顔。稲葉も「音楽がつくことで、自分たちが台本を読んで、現場でやっていたこと以上のことが出ていたというか。音楽に連れてかれるというか。この映画を観て、『ああ、楽しかった』と思えたのはそういうパワーのおかげなのかなと思いました」と続けた。

劇中でミトや田辺たちが訪れるクラブのシーンでは、激しい音楽に身を任せて彼らが踊っているシーンもある。そのシーンの演出について尋ねられた宮崎監督は「僕の脳内では、稲葉さんのことを勝手にクラバーだと思っていたんで、できるだろうと思っていました」とぶちまけて会場は大笑い。さらに「玉城さんに関しては、最初に『クラブとかには行ったことありますか?』といった質問からはじまって。振り付けをやった方がいいですかと聞いたら、『1回やってみますんで、それを見てください』と言われたんで。それでやった記憶があります」と続けると、玉城も「振り付けを覚える方が大変だなと思ったんで、自分のパッションのままにやってみようかなと思いました」とコメント。さらに「踊っている時は無で。“ポーズの連続”という形で、きれいに見える身体の動きを連続でやっていたという感じですね」とその秘訣を明かした。

その話を聞いて「クラバーとして、ここにいる皆さんに負けないようにしっかりとやらせていただきました」と冗談めかした稲葉は、「でも自分のノリというよりは、僕が演じる田辺がここにいたらどうなるか、というところを想像しながらやっていました」と述懐。そして「玉城さんの動きがすごく良かったなと現場でも思っていたんですけど、“ポーズの連続”だと聞いて、スゴく腑に落ちました。モデルさんをやられている中での、いろんなスキルを組み合わせた踊りなんだなと思ったので。皆さんもぜひ注目していただけたら」と呼びかけた。

絶大なる人気を誇るカリスマ・インフルエンサーを通じて、現代の社会を痛烈に描き出す本作。そんな本作のメッセージについて、宮崎監督は「SNSには、ずっと会ってなかった友だちに会えたり、大きな声でものを言うのが得意でない人が発信できたりと、すごくいいところもありますけど、この映画で描かれているような、若干ネガティブな面もあるんで、使い方には気を付けましょう」と語った。

その言葉に深くうなずいた稲葉も「見るのも発信するのも本当に使い方次第だなと。SNSのおかげでとてもうれしいことや、ありがたいこともいっぱいありますし、はたまた、日常的に嫌だなと思うような言葉を平気で投げつけてくる人もいるなとは思いますが。僕はブロックはしないでミュートをして。僕は僕なりのきれいな場所をつくろうと思ってSNSはやっています」とジョークを交えながら語ると、「ただ手のひらの中で完結しているようでいて、取り返しのつかないところまで転がってしまうこともあるんだなというのは、この映画を観て思いました。この映画が今、できた意義というのを感じていますし、2023年に皆さんに届けられるということがとてもすてきなことだなと思っております」とコメント。

さらに玉城が「この映画って、『SNSって怖いよ、恐ろしいよ』ということが言いたいんじゃなくて、たまたまわたしたちの身近なツールであるSNSを主戦場にしている女の子がこうなっちゃったよ、というだけの話だと思うので。そこだけがフィーチャーされているわけではないんですけど。わたしが演じるミトヤマネというのも、顔とかビジュアルが拡散されていったりしています」と切り出すと、「玉城ティナとしてもいろんなところで自分の写真が使われていますが、そのことに対して、どこか無関心でもあり、関心もあるという、不思議な感覚でいるんですが。今回この役をやれたことが、運命的だったのかなと思うくらい、ピッタリな役だなと思っていたので。たまたま題材がインフルエンサーだったというだけで、描かれているのは普遍的なことだったのかなと思います」とあらためて本作について語った。

また本作で、ミトが所属する事務所のマネジャーを演じた稲葉は「映画を観た人の感想を聞くと、田辺がいちばん気持ち悪かったというものが多くて。それは狙い通りでも何でもなく、そう見えたのか、と思いましたね」と不思議そうな様子でコメントすると、「自分が演じた田辺というのは現場のマネジャーという立場なんですけど、いわゆるスーツを着てしっかりしている、というのとは違って、自分のしたいファッション、メイクをして、しっかりと仕事をするというところがあって。その情報だけで不思議だったから、わりとまっすぐな感じで演じようと思っていました」とコメント。

その言葉に玉城も「わたしも不思議な人とか、気持ち悪い人だとは全然思ってなかったですよ」と返して、ドッと沸いた会場内。「田辺って自分の仕事をきっちりとやっているだけなんですよ。ミトを売れさせたいという思いだけで。それが還元されたらラッキーというだけの。こういうマネジャーさんっていると思いますよ」とフォローを入れると、稲葉も「そうですよね。だから何が気持ち悪いのかなと思いますけど、でもいい感想をいただいたなと思います。人の感想って面白いですね」と笑ってみせた。

そして最後のコメントを求められた稲葉は「こういうイベントってものすごく珍しいなと思いながら参加しているんですが、ここに来てくださる方は間違いなく映画館に足を運んでくださるだろうなと信じております。いろいろなお話をさせていただきましたけど、映画館でこの作品を浴びていただけたらうれしいなと思います。ぜひ広めるために少しでもお力添えをいただけたら」とメッセージ。

玉城も「わたしたちの記憶って全部を覚えているわけではなくて。日々生きていても、ひとつひとつの点を勝手に自分でつなぎ合わせてみたりとか。友だちと後で答え合わせをしてみると、なんだか全然違う記憶を持っているよね、というようなことって日常的にあると思うんですけど、今回の映画って、そこをすごく広げたお話だと思っているんで。そこが気になって。これはこうだから、とやりたい気持ちは分かるんですけど、それだけじゃない映画の面白さというか、映像体験とか、映画を浴びることで、ひとつでも残るといいなと思っているので。気軽に見ていただけたら」と観客に呼びかけた。

そしてトークの後は、valkneeによるライブパフォーマンスが実施され、劇中に流れる「BET ME」、そしてオープニングに流れる「KILLING ME!」というアップテンポで疾走感あふれるナンバーを2曲続けて披露。ビートのきいた音楽で、フロアを興奮のるつぼへと誘った。

ストーリー
主人公の「ミトヤマネ」は絶大な人気を誇るカリスマ・インフルエンサーで、日々様々なSNS投稿をして生活を送っている。そんな姉を陰で支えているのは妹のミホだ。そんなある日、ミトが所属しているインフルエンサー事務所のマネージャーから、「ディープ・フェイク」アプリとのコラボ案件を持ちかけられる。アプリは大人気となり、世界中の至る所にミトの顔が拡散された。一方、ミトの顔を悪用する者も次々と現れる。そんな状況すら自分の人気につながると喜ぶミトであったが・・・・。

作品タイトル:『#ミトヤマネ』
出演:玉城ティナ、湯川ひな、稲葉友、片岡礼子、安達祐実、筒井真理子
監督・脚本:宮崎大祐
配給:エレファントハウス

公式サイト:https://mitoyamane.movie
公式Twitter:https://twitter.com/mitoyamane
ミトヤマネInstagram:https://www.instagram.com/mitoyamane/
コピーライト:(c)︎2023「#ミトヤマネ」製作委員会

8月25日(金)TOHOシネマズ新宿他全国公開

関連記事:
玉城ティナ主演『#ミトヤマネ』に湯川ひな、稲葉友らが出演!本予告&本ビジュアル解禁、主題歌アーティストにvalknee
玉城ティナが人気インフルエンサー役に!『#ミトヤマネ』来年初秋公開決定&特報・ティザービジュアル解禁

 

↑上に戻る