レビュー
乙女なりんこさんにエール!
荻上直子監督が5年ぶりにメガホンを取った映画は、本気モードがみなぎってます。トランスジェンダーの感情、生き方を隠すことなく真っ向から描いています。
彼らが本気で編むときは
cool
小学5年生のトモ(柿原りんか)は、母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。ひとりきりになったトモは、叔父であるマキオ(桐谷健太)の家に向かう。母の家出は初めてではない。ただ以前と違うのは、マキオはリンコ(生田斗真)という美しい恋人と一緒に暮らしていた。食卓を彩るリンコの美味しい手料理に、安らぎを感じる団らんのひととき。母は決して与えてくれなかった家庭の温もりや、母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いながらも信頼を寄せていくトモ。本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、人生のかけがえのないもの、本当の幸せとは何かを教えてくれる至福の時間になっていく。リンコのある目標に向かって、トモもマキオも一緒に編み物をすることに。嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもにないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・
優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、
彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ。
そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。
桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。
今日本でも急速に関心が高まりつつあるセクシュアル・マイノリティの女性を主人公としていち早く物語に取り込み、監督自身も「この映画は、私の人生においても、映画監督としても、“荻上直子・第二章”の始まりです」と公言。爽やかで心地よい極上のエンタテインメント作品が誕生した。
生田斗真、桐谷健太、柿原りんか
ミムラ、小池栄子、門脇麦、りりィ、田中美佐子 他
脚本・監督:荻上直子
荻上直子監督が5年ぶりにメガホンを取った映画は、本気モードがみなぎってます。トランスジェンダーの感情、生き方を隠すことなく真っ向から描いています。
cool