彼女がその名を知らない鳥たち

2017-09-15
2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

蒼井優×阿部サダヲW主演
全員、最低。でもこれは、まぎれもない愛の物語。

八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。
ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――

【introduction】
『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』白石和彌監督 最新作!
映画史上類を見ない”全員最低”な男と女が辿りつく“究極の愛”とは――

ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに「究極の愛とは何か」と突きつけ、読者を虜にした沼田まほかるの20万部を超える人気ミステリー小説の待望の映画化!
メガホンを取るのは『凶悪』(13)、『日本で一番悪い奴ら』(16)の白石和彌。ノンフィクションを原作に骨太な社会派エンターテイメントを作り出してきた彼が、初めて本格的な大人のラブストーリーに挑む。
主演を務めるのは、初共演となる蒼井優、阿部サダヲのふたり。クレーマーで自分勝手で嫌な女・十和子を蒼井が、そんな十和子に異様な執着を見せる不潔でちんけで下劣な男・陣治を阿部が演じる。さらに妻子がありながら十和子と肉体関係を結ぶゲスな男・水島に松坂桃李、十和子の昔の恋人で別れる時に彼女の心にも身体にも傷が残る手酷い仕打ちをしたクズな男・黒崎に竹野内豊と豪華キャストが揃い踏みで”共感度ゼロ”の最低なキャラクターを演じている。

第42回トロント国際映画祭正式出品作品

10月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー
公式サイト

キャスト

蒼井優 阿部サダヲ
松坂桃李 / 村川絵梨 赤堀雅秋 赤澤ムック・中嶋しゅう / 竹野内豊

スタッフ

監督:白石和彌
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
製作:映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
配給:クロックワークス
2017年/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/123分
【R15】

レビュー

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彼女がその名を知らない鳥たち

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:そな2017-11-11

主要な登場人物がみんな最低な人達でどんな物語ができるのだろうと思っていました。 観終わった後は、なんとも言えない気持ちが残りました。 なにこれ? なんだろう?これ? そんな感じが消えず、もう一度観たいと凄く思い結局数回観に行った作品です。 それくらいなんだ見返したくなるんです。 この魅力はなんでしょう? 言葉にできません。 なんとも言えない魅力がある作品です。 「彼女がその名を知らない鳥たち」

なかなか見応えあり!

評価: ★★★★★ (4点) 投稿者:ちゅうみぃ2017-10-19

ミステリアスな演出も若干あり、登場人物たちそれぞれの人間的強さと弱さ 本来の姿をあぶり出す展開が面白かったです。 おそろしくハマり役の阿部サダヲさん、深い情があるのだったら、もう少し小ざっぱりして好かれようよ!とツッコミながら、なりふり構わない愛の深さが自己満足に終始するのかと思いきや。。。 久々の試写会が楽しかったですが、共感度ゼロ!のキャッチーなコピーも印象的、試写のアンケートもユニークでした。 1蒼井優(嫌な女)2サダヲ(下劣な男)3桃李(ゲスな男)4竹野内豊(クズな男)5監督、大体こんなカンジで、Q一番クズなやつは誰だと思いますか?みたいな誘導尋問的アンケートで、しかもよく見ると答えが。。。 一風変わっているけれど、確かに愛の物語、誰かを自分以上に愛してしまう、不器用過ぎるけれど、本物の愛の物語なのだと思いました。