ホアキン・フェニックス主演、アリ・アスター監督とA24製作による最新作『エディントンへようこそ』より、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラーのインタビュー映像が解禁された。

本年度のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に招待された本作は、暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす“炎上スリラー”。
物語の舞台は2020年、ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活の中、住民たちの不満と不安は爆発寸前。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致で町を“救おう”とする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをする、しない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補する。ジョーとテッドの諍いの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じ頃、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、カルト集団の教祖ヴァーノン(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。
解禁された映像では、本作が“今”の時代とどう結びつくのかについて、ジョーと対立するテッド市長役のパスカルが「こんなストーリー、滅多にない」「観る人は心の準備ができてないかもしれない」と語り、「登場人物が全員、それぞれの見解を持っている」「アリは自分の思いをキャラクターに吹き込み、物語を転がしている」と作品の本質を鋭く分析。そして、それが巨大な社会の恐怖にもつながる、と語り「今の時代を描いただけじゃない。彼自身が感じている“何か全部”が入ってる」と監督を称賛。
「アリ・アスターの世界に飛び込んでみた感想は?」という問いに対して、陰謀論にのめり込むジョーの妻であり、テッドの元カノ疑惑もある複雑な役どころを演じたルイーズ役のストーンは「私は監督の頭の中に入り込みたいタイプ。それが役者としての原動力なの」と明かし、「物語が進む手助けができるなんて、これ以上の喜びはない」と、撮影現場での高揚感を語っている。
続いて、カルト教祖ヴァーノン役のバトラーも「どのキャラも味わい深くて複雑で、ニュアンスがすごい」と、監督の人物描写についてコメント。さらに監督について「明確なビジョンを持ちながら、決して押しつけない」「枠に閉じ込めるんじゃなく、両手で支えてくれるような人」と独自の視点を述べた。
すると、それを聞いていたパスカルが「僕も驚いたよ。すごい監督だ」とすかさず同意。「最低な奴を想像してた(笑)。作品同様、悪夢みたいな人かと思ってた!それでも出演したかった」と、パスカルからふと漏れ出した本音を聞けるシーンも収められている。
『エディントンへようこそ』
出演:ホアキン・フェニックス、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラー、ルーク・グライムス、ディードル・オコンネル、マイケル・ウォード
監督・脚本:アリ・アスター
原題:EDDINGTON
2025年|アメリカ映画|PG12|148分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C) 2025 Joe Cross For Mayor Rights LLC. All Rights Reserved.
https://a24jp.com/films/eddington/
2025年12月12日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開