2025年台湾映画の興行収入1位を記録した映画『96分』より、主演を務めるリン・ボーホンのコメントと新場面カットが公開された。

監督はホン・ズーシュアン。脚本の構想から完成まで9年をかけ、台湾新幹線車両セットは日本から部品を取り寄せ、台湾初の高速鉄道車両用スタジオを建設、ハリウッドのバーチャルアート技術を導入するなど1億元(約5億)以上を費やしリアリティーを追求。2億662万元(約10億円)の2025年台湾映画興行収入1位という快挙を成し遂げた。
3年前、爆弾処理班のソン・カンレンは指揮官のリ・ジエとともに映画館に仕掛けられた爆弾処理にあたっていた。しかし近くのデパートに別の爆弾が仕掛けられており、犯人からどちらかを選べと迫られる。映画館の爆弾は無事解除出来たものの、デパートでは多数の死者と百人以上にも及ぶ負傷者を出してしまった。それから3年後、秘密を抱えたまま引退したカンレンは追悼イベントで遺族らとともに高速列車に乗車するが、その列車に爆弾が仕掛けられていることを知る。しかも列車を停めると爆発するという。終着駅まで残り96分。刻々と迫る時間の中、犯人は隠蔽されてきた3年前の真実を世間に公表するよう要求、さらに他の列車にも別の爆弾を仕掛け、どちらの列車を救うのかと迫る。家族と数百人の乗客の命を前に、カンレンは再び起こる惨事を防ぐことが出来るのか。

リン・ボーホンが主人公の爆発物処理専門家を演じ、妻役にはビビアン・ソンが出演。その他、ワン・ポーチエとイレブン・ヤオが3年前に起こった爆発事件の遺族役を、リー・リーレンが元上司で指揮官役を、そして顔に火傷を負った謎の人物をケント・ツァイが演じた。
実は本格的なアクション映画は初というリン・ボーホン。不安も大きかったそうで、「アクションシーンは何度も撮り直しがあり、体力的に本当にきつかった。青あざや擦り傷は日常で、撮影が終わる頃には身体がボロボロだった」と明かし、その上での演技は「動きながら感情を表現するのが難しく、演技とアクションの両立に苦労した」と振り返る。

リン・ボーホンいわく監督は“俳優の内面を徹底的に掘り下げるタイプ”だそうで、監督から「もっと深い感情を見せてほしい、と何度も求められ、自分の限界を超える必要があった」と話し、徹底した監督の演出が本作の臨場感たっぷりの緊張感につながった。

演じたソン・カンレンというキャラクターは“冷静さが重要な人物”と明かし、そのための役作りとして「撮影期間中は私生活でも感情を抑えるようにしていた」と語る。さらに「対立する役の俳優とは、あえて距離を置いた」そうで、“役の緊張感を壊さないためのプロ意識”を感じさせるエピソードだ。

そんな今作の完成版を観て「僕自身、“うわ、すごいな”って思いました」と驚いたそうで、「キャラクターの選択や心理の揺れを、観客がどう受け取るか楽しみ。息をするのを忘れるような、96分間ノンストップの緊張感を味わってほしい」とメッセージを寄せる。
今回新たに解禁された場面カットでは、「この作品で、自分の殻を破れた気がする」と自信を覗かせる彼の緊迫した面差し、張りつめた表情から劇中のひっ迫した空気感が伝わってくる。
映画『96分』は、3月13日より公開。
『96分』
出演:リン・ボーホン、ビビアン・ソン、ワン・ポーチエ、リー・リーレン
監督:ホン・ズーシュアン
製作:ジェフ・ツォウ
2025年/台湾/中国語/120分/5.1ch/スコープサイズ/カラー/原題:96分鐘
配給:ハーク
https://hark3.com/archives/2264
3/13(金)シネマート新宿ほか全国公開