ティル

2023-10-26
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「エメット・ティル殺害事件」初の劇映画化。ウーピー・ゴールドバーグ&『007』シリーズの一流製作陣が挑んだ胸揺さぶる実話

1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黒人女性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、一人息子で14歳のエメット:愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な日々を送っていた。しかし、エメットが初めて生まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある大胆な行動を起こす。そんな彼女の姿は多くの黒人たちに勇気を与え、一大センセーションとなって社会を動かす原動力となっていく――。

14歳の黒人少年エメット・ティルの犠牲と母メイミーの存在は、60年以上の時をかけてアメリカ社会に変革をもたらした。これは、息子を愛する一人の母親の愛と正義の物語であり、同時に、自由と人権を求めて世界を変えた一人の人間の魂の実話である。

製作にウーピー・ゴールドバーグをはじめ、『007』シリーズのスタッフら超一流陣が名を連ねる本作は、主要60映画祭21部門受賞86部門ノミネートで賞レースを席巻。なかでも、主人公メイミー・ティルを演じたダニエル・デッドワイラーは、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、サテライト賞など数々の映画賞で女優賞を総なめにした。

12/15(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
公式サイト

キャスト

ダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェイリン・ホール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ヘイリー・ベネット

スタッフ

製作:ウーピー・ゴールドバーグ(『天使にラブ・ソングを…』)、バーバラ・ブロッコリ(『007』シリーズ)
監督・脚本:シノニエ・チュクウ
2022年/アメリカ/シネマスコープ/130分/カラー/英語/5.1ch/原題『TILL』/字幕翻訳:風間綾平/PG-12
配給:パルコ ユニバーサル映画

レビュー

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アカデミー賞主演女優賞は彼女を無視すべきでなかった

評価: ★★★★★ (5点) 投稿者:タバス子ちゃん2024-01-27

白人女性に口笛を吹いた黒人の少年がリンチの末に殺された事件とその後を映画化 母親が息子の遺体写真を公開するといったメディアを通しての告発や彼女への誹謗中傷はSNSの発達した現代でよく見る光景 スピーチと呼応させた序盤のセリフから脚本、そして主演と衣装が見事!