レビュー
ミュージカル最強!
きっとアカデミー賞に絡んでくるだろうと、必死で応募しまくった甲斐あって ジャパンプレミアに当選! 一足先に見ることが出来ましたが… 肝心のノミネートは助演女優賞だけ。 歌曲賞にもノミネートされず。 (『バービー』からは2曲もノミネートされてる) 歌も素晴らしかったけどなぁ。 ま。アカデミー賞にノミネートされなかったからといって、決して映画の価値が下がることはないのですが(映画の価値は見た人それぞれが決めるもの) 毎年映画仲間と予測投票をしているので、どうしてもこの時期は気になってしまいます。(^^;; ダニエル・ブルックスさんの助演女優賞ノミネートに納得。 もちろん、主人公のセリーも歌手のシュグも素晴らしくて心を動かされましたが やっぱりソフィアの振り幅がすごい! 理不尽な扱いには断固反対!自分の尊厳は自分で勝ち取る強い女性ですが… 彼女たちを取り巻く社会の問題と、更にその外側にある人種の問題とが描き出されていました。 一番心に響いたテーマは「自分は価値のない人間なのだ」と思わされる恐ろしさ。 殴られたり、暴言を吐かれたり、不当な扱いを受けて当たり前の人間なんていないのに。 この世に生を受けた全てのものに、それぞれ大切な役割がある。 主人公セリーを通して、本当にそうだと思える映画でした。 そして、スピルバーグ監督の『カラーパープル』を子供の頃に見たはずなのですが、あまり理解できていなかったことに気づきました。 というか、当時はなんだかスピルバーグ監督に裏切られた気持ちになってしまって、まともに内容が入ってこなかったのかも? 子供が楽しめる映画を作ってくれる人が、大人の映画を作る人になってしまった!そんなショックの方が強かったことを覚えています。 もったいないことをしました。改めて見直したいです。 しかし、歌の力ってすごい! 地域のミニコンサートに行った時に感じたのですが、ほんの5分でその場に集った人々の心を一つにできる。 映画には人の心を動かす力があると信じていますが、5分でここまでの高揚と一体感を生み出すのは、ちと難しい。 歌とダンスと映画。心を動かす要素が集結している、ミュージカル映画って最強!
素晴らしい
ブルース調の楽曲がどれも素晴らしく感動的でした!80年代版は、とにかく長く辛いストーリーという印象でしたが、ミュージカルにリメイクすることにより見やすくなり、赦しや女性の自立というテーマも分かりやすくなったと思います。大満足の良作(満足過ぎてお腹いっぱい感も。。)