映画『フロントライン』の場面写真が解禁された。

物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56ヵ国の3,711名。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。
本作にて、DMATを統括する結城英晴を小栗旬、厚労省の立松信貴を松坂桃李が務め、医師・仙道行義を窪塚洋介、DMAT隊員・真田春人を池松壮亮が演じる。さらに、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一らが名を連ねる。監督は関根光才。
災害派遣医療チームDMATの医師と看護師が船内の救命活動に駆り出され、実際に船内に乗り込むと、想定していた以上の感染者数、いつ病状が悪化するか不明、言葉の壁がある56カ国からの乗客にうまく治療が行えないなど、予測不能な事態が起こる深刻な命の<最前線>の現場が広がっていた。
一方、船外では日々加熱していく報道に色々な憶測が広まり、誰も経験したことがない非常事態が大きなムーブメントになってしまう。そんな中でも、船外から全体の指揮をするDMAT指揮官・結城(小栗)、厚労省の立松(松坂)、船内に乗り込んだ仙道(窪塚)と真田(池松)らDMATの隊員たち、クルーズ船のフロントデスクの羽鳥(森)をはじめとした船内クルー、そして船内の乗客たち、明日さえどうなるか分からない絶望の中で、日常を取り戻すことを誰一人としてあきらめなかった。
この度解禁された場面写真には、メディアの取材を断ってきた結城がTV局の記者・上野(桜井)と対峙し、「もう一度この災害があったとして、同じ対応をしますか」と問われるシーンや、始めはお役人気質な発言をしていた立松が結城と共に緊急事態の対応をする内に変わっていき互いに信頼していく姿、船内の変化していく状況に激昂する仙道と、改めて決意を固める旧知の仲の結城とのやり取り、そして、愛する自分の家族にまで影響がないか心配する真田がしっかりと家族と抱き合う場面など、登場人物それぞれの人間ドラマが映し出されている。



更に、クルーの羽鳥は外国人乗客と医師の通訳として橋渡しとなり船内に明るさをもたらし、6歳の息子と乗船し糖尿病を患っている河村さくら(美村)は客室に足止めとなったことでインスリンの支給が必要になるなど、先の見えない不安が隔離生活を続ける客室にも広がり殺伐としていく中、クルーのアリッサは毎日各客室にあたたかい料理を笑顔で運び続ける、そんな乗客と乗員の交流も描かれている。



物語の終盤には、両親が陽性となり子供二人きりでとりのこされてしまった幼い兄弟がいたことが分かり、更に弟の陽性が発覚し、兄弟を別々の場所に隔離しなければならない状況に。異国の地で離ればなれにするのか、大人たちは決断を迫られる。


『フロントライン』は、6月13日より公開。
『フロントライン』
出演:小栗旬 松坂桃李 池松壮亮 森七菜 桜井ユキ 美村里江 吹越満 光石研 滝藤賢一 窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会
制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2025「フロントライン」製作委員会
公式サイト:FRONTLINE-MOVIE.JP
公式X:@frontline2025
6月13日全国公開